精進料理とヴィーガンはまったく同じではない!?その違いについてご紹介!

 

精進料理とヴィーガンを一緒に考えている人がいます。ヴィーガンの人に精進料理を勧めるなんてこともあるかもしれませんね。

ですが、実は精進料理とヴィーガンは同じではありません。

精進料理の中にもヴィーガンの人が食べられない料理というものがあります。その違いについてご紹介しましょう。

精進料理の基本を知ろう

精進料理
精進料理とヴィーガンは同じように考えている人もいるかもしれません。ですが、この二つは実は全く異なっています。

まずは精進料理の基本についてご紹介しましょう

仏教における修行のための料理

精進料理とは、仏教における修行のための料理です。そのため、精進料理には2つの目的があります。

一つ目は、心身を浄化して悟りを開くことです。悟りを開くためには煩悩をすべて洗い流す必要があります。煩悩は少しの刺激で大きくなってしまうため、気をつけなければなりません。そのため、刺激物は一切取らないというのが精進料理の原則となっています。

二つ目は、ぜいたくをしないということです。ぜいたくをすることは仏の道から遠ざかることを意味しています。精進料理はどちらかというと粗食ですよね。質素な食事を取ることで仏の道を歩き、仏に近づくことができると考えられているのです。

基本的には殺生されていないものを食す

精進料理では、基本的には殺生されていないものを食します。そのため、肉や魚は基本的には使ってはいけない食材とされています。ですが、実は例外があります。

1. 殺生されたところを見ていない
2. 殺生されたことを聞いていない
3. 自分のために殺生されたのではない

これら3つの条件を満たした場合は、肉や魚であっても精進料理で使って良い食材になります。キーワードは「殺生」です。殺生されたことを知らなければ、それは野菜やキノコ類と同じだと考えられ、食べても良いことになっているのです。

この点からみると、精進料理は完全な菜食主義の食事、とは言えないということになりますよね。

ヴィーガンってどういう人たちのこと?

穀物と野菜
ヴィーガンとはどういう人たちのことでしょうか?単なるベジタリアンだと思っている人は、少し考え違いをしています。ベジタリアンとヴィーガンはまったく異なるのです。

次にヴィーガンと呼ばれている人たちについて詳しくご紹介します。参考にしてみてくださいね。

ヴィーガンの歴史

ヴィーガニズムという考え方はベジタリアンという考え方を経て生まれました。

最初はベジタリアンだったのですが、その一部の人たちがヴィーガニズムという考え方を打ち出し、その考えに賛同する人が少しずつ増えていきました。それがヴィーガンと呼ばれる人たちです。

1910年にはヴィーガン向けの料理レシピ本も発売されました。ですが、当時はまだヴィーがニズムという考え方は浸透していませんでした。

本格的になったのは2000年に入ってからです。2010年頃から、ヴィーがニズムという考え方がようやく受け入れられるようになり、ヴィーガン向けの料理もレストランで提供されるようになりました。

動物を搾取することは悪いことだと考える人たち

ヴィーガンとは動物を搾取することは悪いことだと考える人たちのことです。

食べ物だけでみると完全な菜食主義者と言えます。当然肉や魚は一切口にしません。また、卵や乳製品もタブーです。卵や乳製品も元をたどれば肉と同じになるため、食べてはいけないとされているのです。

食べて良いのは野菜や果物、キノコ類や豆類だけです。乳製品はココナッツミルクなどで代用し、卵は小麦粉やジャガイモなどで代用します。

また、卵や乳製品と同様にハチミツも禁止とされています。これは、蜂という生き物が一生懸命に集めて貯めたものを奪うことになるからです。同じ命を授かっている生き物から奪うことも許されない、というのがヴィーガンの考え方です。

ベジタリアンとも違う

ヴィーガンとベジタリアンは良く混同されることがありますが、厳密には異なります。ヴィーガンはベジタリアンから派生した考え方の人たちです。ですが、その基本となっている考え方はまったく異なっています。

ベジタリアンは食べ物として肉や魚や乳製品は取らないようにしています。ですが、動物由来の成分が含まれている衣服や化粧品は使っても良い、とされています。食べ物として動物性のものを摂取するのは悪いとしていますが、それ以外なら大丈夫とされているのです。

ですが、ヴィーガンは衣服や化粧品も禁止されています。とにかく動物を傷つけることは絶対にダメだとしているため、度物由来の成分が含まれているものはすべて禁止されているのです。

ベジタリアンは食べ物に限定しているのに対し、ヴィーガンは食べ物以外の分野でも徹底的に動物由来のものを禁止しています。この点で、ベジタリアンとヴィーガンは大きく異なっています。

精進料理とヴィーガンの異なる点

肉料理
精進料理とヴィーガンは同じだと考える人がいます。ですが、この考え方は必ずしも正しいとは言えません。

精進料理とヴィーガンの異なる点に注目してご紹介しましょう。

本来の目的や基本となっていることが違う

精進料理とヴィーガンは本来の目的や基本となっているものが違っています。

精進料理は、仏教戒律に基づいています。その基本となっているのは悟りを開いて仏に近づくことです。そのために無益な殺生をしてはならない、という考えがあります。

一方のヴィーガンは、動物を傷つけることは悪いことだという考えが基本理念にあります。人間は動物を搾取することなく生きるべきだという考え方が、ヴィーガンの人たちにはあるのです。

精進料理が仏の道を極めるための修行の一環であるのに対し、ヴィーガンは動物を傷つけることは悪いことだという考えに基づいています。この二つは必ずしも同じではありません。なので、精進料理とヴィーガンは必ずしも同じとは言えないのです。

精進料理の中には肉が含まれていることがある

精進料理の中には、肉が含まれていることがあります。その理由は、「殺生されているところを見ていない、知らない、自分のために殺生されたと知らない」という3つの条件が満たされれば、精進料理の食材として肉や魚を使っても良いとされているからです。

ヴィーガンの人たちは動物を傷つけることは絶対に悪いことだと考えています。殺生されているところを見ていようが見ていなかろうが、または知っていようが知らなかろうが、関係ないのです。肉や魚を食べるということそのものが悪いことだとしているので当然ですよね。

この点でも精進料理とヴィーガンがイコールではないということがわかるでしょう。

ヴィーガンに精進料理を勧める理由と注意点

肉と野菜のバーベキュー
ヴィーガンに精進料理を勧める人がいます。それ自体は決して悪いことではありません。ですが、注意すべき点があります。

ヴィーガンに精進料理を勧める理由とその注意点についてご紹介しましょう。

野菜がたくさん使われているから

精進料理には野菜がたくさん使われています。中には、厳格な作り方を守って、動物性のものを一切使っていない精進料理を提供しているお店もあります。

生きているものを大切にするという考え方は精進料理にも根付いていますから、ヴィーガンの人でも安心して食べられるお料理がたくさんあります。

本当に野菜だけかどうか確認する必要がある

精進料理は基本的には動物性のものは使っていません。ですが、条件が合えば動物性のものを使っても良いという条件があります。

そのため、お店によっては出汁などに動物性のものを使用している場合があるのです。すべての精進料理のお店で植物性の素材だけを使用しているというわけではないのです。

ですから、ヴィーガンに精進料理を勧める場合には、そのお店で使われている素材が植物性だけかどうかを確認する必要があります。事前に聞けば教えてくれますから確認しましょう。

まとめ

精進料理もヴィーガンも、最近では多くなってきています。そのため、知らないで精進料理を勧めてしまうこともあるかもしれません。

ヴィーガンはベジタリアンの中でも大変厳格な主義主張を持っている人たちです。そして、精進料理の中には動物性のものが使用されている場合もあります。

勧める場合や自分自身がヴィーガンの場合は、必ずお店に確認するようにしてくださいね。

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