熊手ってどうして縁起物なの?酉の市での買い方や飾り方は?

 

商売繁盛の縁起物として飾られる熊手。そんな熊手を酉の市で買う際にどんなマナーがあるのか、買った熊手はどこに飾ればいいのか、置いてはいけない場所はあるのか、そういう熊手についての知識をまとめてみました。

そもそも熊手にはどんな由来があるのか?

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1 わしの爪の鷲づかみ
2 戦勝を祈願した軍扇
3 実用の農具から縁起物へ
いずれの由来においても、「(運を)掻きこむ」というのが由来のようです。
日本の言葉遊びから来たものということでしょう。
では、今現在はどのように縁起物として扱われているのでしょうか?

熊手が売られる酉の市とは?

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開催当初の酉の市は、収穫祭として行われていました。
人の集まるところには、決まって市が立つ時代です。
酉の市も、例外ではなく鶏を奉納するために訪れる人達を相手に農機具や農作物、古着などが、露店で商われていました。
その中で売られていたのが、あの「熊手」です。

落ち葉を「かき集める」道具の熊手が
商売人のしゃれとでもいうのでしょうか
「運をかき込む」「金銀をかき集める」道具として
次第に縁起物とみなされるようになりました。
それに伴って、実用性のある熊手から宝船に乗った七福神、大判小判、松竹梅など様々な飾りが施され「運をかっ込む」「福を掃きこむ」縁起物の熊手と変化し、現在に至っています。

酉の市は、そもそも収穫祭として鶏を奉納するためのお祭りだったんですね。
そこに市が立ち、いつの間にか農業用具として売られていた熊手が、どんどん豪華になって行った。
あるところでそうなれば、他のところへどんどん伝播して行ったのでしょう。
商人根性が垣間見えますね。

熊手の買い方にもマナーがある?

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商売をしている人は、商売繁盛を願って熊手を買うのですが、この買い方には独特の作法があります。

熊手屋さんに言われた値段で買うのは野暮というもの。必ず値切り交渉を行い、いざ商談成立となったら値切った分のお金はご祝儀として熊手屋さんに渡すのが粋な買い方なのです。

威勢のよい熊手屋さんとの駆け引きを楽しむのも、このお祭りの醍醐味です。

ちなみに、熊手は年ごとに大きいものを買っていくのがよいとされています。もし買うのなら、最初は小さいものを買いましょう。

買った熊手は高々と掲げて持ち帰り、玄関や神棚に飾ります。そして、翌年の酉の市で古い熊手を納めに行きます。

粋な買い方というのも商売人には大事なのでしょうね。
値切り交渉した上で、まけてもらった分をそのまま熊手屋さんに渡すというのが
キップがよいと言われている、ということですね。
毎年大きくしていくというのも、毎年昨年より儲かっているんだという意味でしょうから、面白いですね。

熊手はどこに飾ったらよいのか?

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以下のような方位をお薦めいたします。参考になさってください。

玄関の場合
福を取り込みやすいように縁起物などを入り口に向けて、少し高いところに飾る。
その他の場合
正面を南、東、西に向け、室内の少し高いところに飾る。
神棚の場合
仏壇がある場合そこでも良い。
出来ることならば「くまで」の正面を北に向けて飾るのは避けたほうが良いとされていますが、上記に当てはまらないときはやや高く飾るのが良いとされています。

買ったはいいけど、飾る場所を間違えたりしては意味がないですよね。
玄関に置くというのは、縁起物の意味としても合ってますし、
道具としての熊手としても合っているように思えますので、非常にわかりやすいですね。

熊手を置いてはいけない場所

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・トイレやゴミ置き場などの付近は避ける
熊手のある付近が汚れていたり乱れているのは何事も加護・守護がもらいにくくなってしまいます。

・置き方が悪い
部屋の角に斜めに、壁と壁に挟む感じで置いている場合。背中側が平行ではなく斜め空間になってしまい安定しません。どちらか一方の壁だけに立て掛けるだけで、正常に整います。

・変なグッズと一緒に置いている
特に神棚に言えますが日本の神様だけを祀っていれば良いのですが、いろんな国やあらゆる開運グッズを一緒に祀っていると神棚や仏壇の気が悪くなると言われます

・天井にピッタリついている
天井の高い所とは言っても少し余裕を持たせるのもコツです。部屋の奥に窮屈に置かれると狭すぎるあまり、風の通りも悪く風の吹き溜まりができ気の流れが悪くなると言われます。

熊手には神格が宿るわけですから、大切に扱のは当然ですね。
御朱印巡り

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