選挙の当選のときなどに見かける「だるま」・・・。どうして「だるま」は縁起物として扱われているんでしょうか?また、左右どちらに目を書いたらいいのでしょうか?今回は「だるま」の不思議について知ってみましょう。
もくじ
だるまの由来は?
だるまの由来は古く、江戸時代からあると言われています。
厳しい修行にいそしんだ達磨大師がモチーフとされ、
今でもだるまさんという愛称のもとで縁起物として扱われています。
だるまさんがころんだ!という遊びも浸透していますね。
厳しい修行にいそしんだ達磨大師がモチーフとされ、
今でもだるまさんという愛称のもとで縁起物として扱われています。
だるまさんがころんだ!という遊びも浸透していますね。
via azukichi.net
縁起物の代表 だるまは倒れても必ず起きる、起き上がり小法師と中国の禅宗の祖としてあがめられている達磨大使とが結びついて生まれました。
日本には古くから起き上がりこぼしという底に重りがついいて倒しても起き上がってくるという置物がありました。それと達磨がいつしか融合し、倒しても何度でも起き上がってくるという事で
七転八起の意味もあるとして無病息災や家内安全、その他祈願するという意味の縁起物となっただるまが出来上がったのです。
江戸時代に、天明の大飢饉で苦しんでいた農民たちを救うために、この地の僧侶が江戸で見られた疱瘡除けのだるまを参考に、張子のだるま作りを指導したのがはじまりです。
座禅を組む「達磨大師」を元に作られた
仏教系の絵画や掛軸にもよく描かれているその名も「達磨大師」の座禅の姿なのだそうです。この達磨大師様の顔も、よくよく見てみると大きな丸い目に、髭と凛々しい眉毛、そして「だるま」の置物から連想出来るような大きな丸い腹をしています。表情も見ている人を圧倒してしまうような鋭い眼光の怖い顔つきです。
室町時代に中国から伝わった禅宗は、
インドで生まれた達磨大使が中国で開祖したとされています。達磨大使は修行の為に9年壁に向かって座禅をした為に
手足が腐ってしまったという事から手足のない形状で置物が作られるようになったのです。
縁起物達磨大使は洞窟で9年間も座禅を組み続けたといわれる人物で、頭から赤い法衣を被り、睡魔に負けないようにまぶたを切り落として目を見開いておられたといいます。
だるまは縁起物
だるまは縁起物として扱われていることが多く、おなかの部分に何がかかれているかを確認しましょう。
合格・必勝といった文字に合ったお願い事をしましょう。
合格・必勝といった文字に合ったお願い事をしましょう。
縁起物としてどんなご利益を祈願するのかというと、有名なものとしては「合格祈願」や「必勝祈願」、その他にも「大願成就」や「就職成就」など、願を掛ける場合や、「商売繁盛」などのご利益を願う場合もあります。お腹のそのど真ん中に「必勝」と書いてある「だるま」もよく見かけますが、その場合はこうした「必勝祈願」をお願いするとよいでしょう。
だるまに目を入れる「左?右?」
よく目の入っていないだるまが売られていますね。
お願い事をする際にはだるまの右目を入れましょう。
その願いが叶ったら左目に墨で目を入れてあげましょう。
お願い事をする際にはだるまの右目を入れましょう。
その願いが叶ったら左目に墨で目を入れてあげましょう。
右目と左目には違いがあるようです。
via blog.goo.ne.jp
体全体の色が出来ていても目だけは白い状態の「だるま」を見かけますが、あれは願を掛けたりご利益をお願いする際に、目を入れていく習わしによるものです。目を入れる際、左目を入れるのは祈願をするときで、右目を入れるときはその願いごとが叶ったときに入れる、というのが決まりのようです。(両方とも、「だるま」本体の目になりますので、私たちから見て左目は向かって右、ということになります)。
ちなみに初めから両目を入れる場合もありますが、これは特定の「だるま」に願いをするときの祈願方法のようです。
祈願する時や年始に心を込めて祈り、右目を墨で書きます。
これを開眼(かいげん)と言います。願いが叶った時や年末に、感謝の心を込めて左目を墨で書き入れます。
そして初詣に神社に持っていき、供養してもらいましょう。
願いが叶ったら、だるま供養を
買ったところに持っていき、きちんと供養しましょう。
願いがかなわなかった場合でも、だるまの後利益の起源は1年なので買い替えましょう。
願いがかなわなかった場合でも、だるまの後利益の起源は1年なので買い替えましょう。
だるまは、何でも叶えてくれる万能の縁起物ですが、ご利益の期限は1年間と言われています。新年や、年度の変わり目には、新しいだるまをお買い求めいただき、新しいだるまに新たな願いを込めて、左目をお入れになってください。
願い事が叶った場合についてですが、
1.願いが叶った古いだるまは供養し、翌年は「一回り大きなサイズのだるま」をお買い求めになる。
2.願いが叶った古いだるまを供養せずに取って置き、「新しいだるま」と一緒に並べる。
3.願いが叶っただるまと「同じサイズのだるま」を、新たにお買い求めになる。
など、色々な説がございますので、ご自分でお好きな方法をお選びになってください。
合格祈願も終わり受験も終わった後、合格だるまはどのように供養したらいたらいのでしょうか。一般的にだるまの期限は購入後1年です。その為にどんなだるまでも1年に1回は供養をする必要が有ります。