江戸時代から浮世絵師や文人画家によってたくさん描かれてきた「富士山」その中でも赤富士は、縁起物として現在でも妊婦の安産祈願として密かに話題になっています。
もくじ
赤富士にまつわる噂とは?
芸能人たちが陣痛中に赤い富士山を描いた絵をブログに公表されていることで、赤富士が話題になりました。太陽と太陽に赤く照らされた富士山を描くと安産できるとされています。
森三中の大島美幸さんは出産の際に太陽と富士山を赤いペンで描きました。ファンの方々もこれを知って赤富士をファックスや写真で送りられました。これによって大島さんは赤ちゃんを無事出産することができたのです。
そもそも赤富士ってどうして縁起がいいの?
夏の終わりから秋にかけて、朝日に照らされる姿を赤富士と昔の人が名付けました。
「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」として初夢に出るといいとされている富士山ですが、赤富士は夏の終わりから秋にかけての早朝という、一年のうち決まった時にしか見れないために縁起がいいとされています。
また珍しさだけでなく、写真や絵に残す風景として美しいことも大きな理由の一つです。
赤富士を写真や絵に残した人たち
赤富士を見るにはどうすればいい?
赤富士を見るには三つの条件が必要です。一つは夏から秋に出るために、見れるのは早朝になります。そして二つ目は天候が良いこと。富士山の天候は変わりやすく、雲に隠れて見えないことはしばしばあります。何日か日を要する覚悟が必要です。
そしても最も大事な三つ目の条件は事前に雨が降ること。富士の濡れた岩肌が赤く照り映え、独特な赤色を大気ににじますためには、直前に雨が降っていなければいけません。この条件が揃うことは限りなく少ない確率なのです。
手軽に赤富士を感じる、縁起物商品たち
世界遺産登録に伴ってインバウンド(訪日外国人)向けに作られた縁起物商品がたくさんあります。赤富士を模したアポロチョコやおしゃれな箸置き、なんと富士山そっくりのタジン鍋も。また富士山のお土産屋には必ずと言っていいほど赤富士の写真のポストカードもあります。
実際に見るのは大変ですが、富士を訪れたら、これらのお土産を買って帰れば縁起のいいこと間違いありませんね。