人魚伝説にまつわる縁起物「乙姫だるま」と販売された場所”博多龍宮寺”のお話…♪

 

 

だるまの縁起物はよく見かけますが「乙姫だるま」というものがあるのをご存知ですか?どこで購入出来るのか、どんなものなのか…「乙姫だるま」に迫ります!

限定で発売された「乙姫だるま」

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※写真はイメージです。

乙姫だるまは、福岡県福岡市の博多区にある龍宮寺で30個限定で販売された縁起物です。人魚伝説に深い繋がりを持つ竜宮寺で販売されたため、人気が爆発し、当日でも買えなかった人もいるようです。

乙姫だるまを製作したのは、博多張子師の河野正明さんで、ひとつひとつ手作りで作られています。乙姫だるまに神様を招き入れるための儀式である「護神入れ」の儀式を行ったのは住職の岡村さんです。
ひとつひとつ丁寧に作られたかわいらしい乙姫だるまは、「荒神の市」の目玉の縁起物として販売されました。

博多張子とは

乙姫だるまを作る際に用いられた「博多張子」は、江戸時代の中期に博多御用商人が大阪に行き、張子の作り方を学び博多に持ち込んだ手法です。極上の和紙を使ったものや、新聞紙を原料としてつくり、ひとつひとつを手書きで彩色していく手作りの民芸品です。
博多張子は博多どんたくのにわか面や恵比寿飾りの鯛に使われるなど、現在でも博多にとって欠かせない存在となっています。

「乙姫だるま」が販売された博多龍宮寺とは?

人魚塚がある!?

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乙姫だるまが販売された龍宮寺は、なんと鎌倉時代に「人魚」が捕えられ埋葬された、という伝説があると言われているお寺です。鎌倉時代のはじめに、147メートルもある巨大な人魚がかかり、手厚く葬ったのがこの龍宮寺です。
人魚は龍宮の使いとされているため、お寺の名前を人魚にちなんだ龍宮寺、都から勅使として派遣された冷泉中納言にちなんで、龍宮寺周辺を冷泉山と名づけられ、この周辺の海を冷泉の津と呼ぶようになりました。
それだけ人魚や龍宮との繋がりの深いお寺で「乙姫だるま」は販売されました。

実際に人魚の骨がある!?

一般に公開されることはありませんが、龍宮寺には捕えられた人魚の骨が実際に保存されています。明治のころまでは、縁日になると人魚の骨をタライに入れて水を張り不老不死、無病息災のご利益のある水として参拝者に振舞っていたといわれています。
また、人魚が生きていた頃の姿を現した秘蔵の掛け軸も保管されています。
人魚が不老不死、無病息災のご利益があるとされているので「乙姫だるま」にもその願いが込められているのでしょう。

人魚にはこんな伝説も…

人魚は不老不死のご利益があるといわれていますが、こんな伝説もあります。人魚の肉を食べた八百比丘尼は、800年も歳をとらず美しいままの姿を保っていたといわれています。仏の道を伝えるため全国を行脚したといわれており、そこ伝説は120箇所以上にも渡ります。
普通の人間が一生のうちに全国に120箇所も伝説を残すことはまず無理なので、人魚の肉を食べたことで800年の寿命があったことを裏付ける証拠とも言われています。
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