2016年6月7日 更新

【八十八夜】新茶が縁起がいいと言われる理由は?【茶摘み】

新茶は縁起がいいお茶です。毎年新茶の季節には多くの人が収穫を喜び、縁起がいい初物として扱います。なぜそのように新茶をめでたいものとして扱うのでしょう。二番茶三番茶では駄目なのでしょうか。新茶が縁起物として珍重される理由について調べてみました。

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【新茶】農作物にとって大切な八十八夜に採れる縁起物

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新茶は米の豊作を願う縁起物にもなります。

新茶を縁起の良いものとして扱うのには訳があります。

一つはその成分にあります。お茶の新芽に含まれる成分は、八十八夜前後のものが一番豊富といわれています。成分を調べる知識もないその昔、人々は経験的に「新茶」が優れていることを悟り、八十八夜のお茶に「新茶を摂取して健康を維持したい」という願いを込めて、言い伝えを残したのでしょう。

もう一つは、「お米」と「お茶」の関係です。「八十八夜の別れ霜」と言われる様に、八十八夜はちょうど田に籾を蒔く大切な時期に当たるという訳です。その時期に採れる作物ということで縁起を担ぐという意味もあるのでしょう。

お茶というのは、本当に日本人の生活に深く関わっているものなのですね。
夏も近づく八十八夜♪と言う歌でおなじみですが、この八十八夜、農業にはとても大切な時期なんです。

八十八夜までを無事に乗り切ることができるか、それがお米など秋に収穫される農作物に大きく左右します。

八十八夜にお茶が無事に採れた。
これは新茶の収穫の祝いでもあり、その後のお米の収穫への祝いでもあります。
新茶が縁起がいいとされるのも納得です。

農作物に大敵の霜が終わる、それが八十八夜

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霜が終わる八十八夜に採れるお茶。おめでたいですよね。

長い冬が終わり、季節は春。八十八夜を迎える頃になると、天候も安定します。この時期を過ぎれば、霜がおりるほど冷え込むことはないとされていました。その年に最後におりる霜のことを「別れ霜」といい、これが済んだ頃合いを見計らって人びとは農作業を開始していました。万が一その後に霜がおりると、農作物は大変な被害を受けてしまいます。

昔のこよみ(旧暦)は、月の満ち欠けに基づいた太陰暦。そのため、実際の季節とかなりずれることがありました。とくに寒い地方では、こよみだけに頼って農作業の予定を立ててしまうと、思わぬ霜の被害に泣かされる(泣き霜)ことがあったのです。このような霜の被害に注意を促すために、「八十八夜」が利用されていたとも考えられています。
農作物にとって霜は大敵です。
人間の長い農耕の歴史は霜との戦いといってよいでしょう。
その霜が終わる時期が八十八夜なので、これがめでたくないわけがありません。

新茶が採れる=霜の終わり、ということができるので、
昔から八十八夜に採れるお茶を霜の終わりを告げるものとして喜び、縁起物として扱ってきたようです。

高級茶はすべて一番茶のみ。貴重性のある縁起物

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ワインの初物を祝うようなものです。

新茶は1年で収穫される茶葉の中でも、特別なものとして珍重されてきました。

京都では通常、煎茶は二番茶まで、高級な碾茶や玉露は一番茶のみです。

このように、一番茶は高級で特別なものの中でも、八十八夜に摘まれた新茶は縁起もプラスされ、現在でも貴重とされているのです。
新茶は、1年でその時期だけのお楽しみのようなものです。

新茶ならではの青々しく若い味と香りを楽しむとともに、ワインのボージョレーヌーヴォーのように年ごとに異なる味わいを楽しめます。

寒い冬をじっと耐え忍びながらたくさんの養分を蓄え、春先、太陽の光をたっぷり浴びて芽吹いた新茶は、自宅や、ご贈答にも喜ばれる日本の風情を感じることのできる「おもてなし」としても喜ばれるものです。
新茶、ニ番茶、三番茶、とお茶は収穫される時期で呼ばれ方が変わりますが、
この中で一番おいしいお茶は新茶です。

茶農家にとっては新茶の収穫は喜びですし、消費者としても新茶が一番おいしい味を楽しめます。
お茶の収穫では新茶の収穫が最も大切なので、縁起物として扱われるのは自然なことと言えるでしょう。
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