八十八夜に取れたお茶を飲むと縁起が良いと昔から言われていますが、みなさんはその由来をご存知ですか?最近は温かいお茶を飲むこともすっかり無くなった、という方もいますので、ぜひ一度縁起物「お茶」についてここで知ってみて下さい。
もくじ
八十八夜ってどの日のこと?
この八十八夜とはいったい何のことなのか、皆さんはご存知ですか?
八十八夜とは雑節の1つで、立春の日を含めて数えて八十八日目の日のことをいいます。
立春はその名の通り春が始まる日、その日から88日目頃がちょうど遅霜の終わる立夏の時期になります。春から夏へと気候が変わる境目のことを八十八夜とよび、田植え作業を始めたり、畑に作物を植えたりするのにちょうど良い時期だと言われています。
またおもしろい事に「米」という字を良く見ると、「八+十+八」と見ることもできることから、農家にとって「八十八」という数字はとても縁起が良いものと伝えられています。
八十八夜とお茶の言い伝え…本当に縁起が良いの?
茶摘みといえば、手拭いのほっかむりをかぶって着物を着た女性たちが働いている姿が思い出されます。
機械ではなく人の手で丁寧に摘み取られるお茶の葉は、とても贅沢なものですよね。お茶の葉はその収穫時期の早さによって、一番茶、二番茶、三番茶、四番茶と品質のランクがあります。
4月から八十八夜頃までに新芽だけを摘み取られた一番茶は、その中でも最も香りがよく、うま味成分もたっぷり含まれている高級品になります。厳しい冬の間に耐え忍んで葉に蓄えられた栄養が、私たちの体にも良いと言い伝えられ、八十八夜に収穫された新茶を飲むと長生きできる、つまり縁起が良いと言われるようになりました。
あなたは知ってる?茶摘みの歌~夏も近づく八十八夜~
夏も近づく八十八夜、日本でよく見られた茶摘みの風景。どこか懐かしい田舎の雰囲気を感じる日本の歌です。茶摘みは日本人にはなじみ深い身近な作業だったことがよく分かります。
お茶を栽培している静岡や京都では、茶摘みの一日体験ができるところもあります。茶摘みの着物である「かすみ」をはじめ、衣装一式を貸し出してくれるところもありますので、茶摘みに興味がある方はぜひ体験してみてください♪
美味しい一番茶の入れ方をご紹介♪ホッと一息休憩タイム
お客様にお出しする時に困らないよう、美味しい一番茶のいれ方をご紹介します♪
まず最初に一番大事なこと。お茶は沸騰したお湯を直接茶葉にかけてはいけません!
沸騰したお湯を葉にかけてしまうと、苦みの成分であるタンニンがお茶の中に出てきてしまうからです。高級茶である一番茶の甘さを味わうためにも、沸騰したお湯は避けましょう!
お茶に適した温度は、実は茶葉によって変わります。高級なものほどお湯の温度は低くするのが鉄則。一番茶である八十八夜のお茶などは、最適温度は50度~60度とも言われています。
飲むとぬるく感じてしまうかもしれませんが、お茶の美味しさを最大限に味わうためにはお湯の温度は気を付けましょう。
そして湯呑が複数ある場合は少しずつ順番にお茶を入れていき、濃さが均等になるようにします。湯呑は事前にお湯を入れ温めておくようにすると完璧です。
高級品である一番茶ですから、是非いれ方にもこだわり美味しく頂きましょう♪
八十八夜の茶葉を使ったお酒も♪大人の集まりにどうぞ!
いつもとは少し違い、落ち着いた大人の集まりに持参したいおすすめの品です。各酒造メーカーから色々販売されていますので、是非お気に入りを見つけてみてくださいね♪