何となく、そのまま捨てると縁起が悪いような気がする…そういうものって、ありますよね。ここでは「供養する」という、物にも心にも優しいお別れの仕方をご紹介します。お守りやお札以外にも、お寺や神社で供養してもらえるものは、実はたくさんあるのです。
いらなくなった物、あなたはどうやって処分していますか?
特に人形や財布など処分し辛いですよね。
そんな方は、「供養してあげる」という方法を考えてみてはいかがでしょう。
特に人形や財布など処分し辛いですよね。
そんな方は、「供養してあげる」という方法を考えてみてはいかがでしょう。
もくじ
例えばこんなものの供養ができます
人形
via www.photo-ac.com
「処分しづらい不要品ランキング」なんかがあったら間違いなく上位にきそうなものが人形です。でも大丈夫。
お守りやお札と同じように、人形の供養が各地のお寺や神社で行われていますから、きちんとお別れできます。
お守りやお札と同じように、人形の供養が各地のお寺や神社で行われていますから、きちんとお別れできます。
長年子供たちが大事にしてきた人形をどうしたらいいか悩んでいる人は多いのではないだろうか。これらを供養し処分してくれる「人形供養」という風習が日本にはある。ところが世界的に見てもこれは日本独特の珍しい風習らしい。元々は、子供の無事成長の御礼として人形を奉納していたことに始まるのだが、戦後日本では多くの寺社が供養をしてくれるようになった。
人形供養は2つの面がある。ひとつは、奉納された人形の供養つまり絵馬やおみくじと同じ意味合いの供養である。もうひとつは、魂の入った“ひとがた”を成仏させるという意味合いのもの。後者の考え方は、日本の風習によるところが大きい。
「あなたが一緒に遊んでくれたおかげで子どもが立派に育ちました、ありがとうございます」と、
感謝の想いをまるで人に対するように人形にこめるウェットな優しさもまた日本人らしさです。
優しさとドライさが奇妙に同居した日本人像が見えてきて、面白いですね。
感謝の想いをまるで人に対するように人形にこめるウェットな優しさもまた日本人らしさです。
優しさとドライさが奇妙に同居した日本人像が見えてきて、面白いですね。
針
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「針供養」も比較的有名ではないでしょうか。
折れたり曲がったり錆びたりした古い針を、こんにゃくや豆腐などに刺して供養することで、
裁縫の腕の上達を願うというものです。
仕事や趣味で日頃裁縫に携わる方々、被服科の学生さんたちなどにはなじみのある行事といえそうです。
折れたり曲がったり錆びたりした古い針を、こんにゃくや豆腐などに刺して供養することで、
裁縫の腕の上達を願うというものです。
仕事や趣味で日頃裁縫に携わる方々、被服科の学生さんたちなどにはなじみのある行事といえそうです。
昔の針仕事は女性にとってとても大事な仕事。いつも固いものばかり刺しているので、たまにはやわらかいものに刺してあげて休ませてあげようという気持ちから、裁縫の針を休ませてあげ、裁縫の上達を祈ったのです。
忙しい現代、針に対して「たまには休ませてあげよう」という思いやりを持つことはなかなか難しいものです。
昔の女性たちの、いかにも細やかな感情の機微が伝わってきて、思わず唸らされます。
昔の女性たちの、いかにも細やかな感情の機微が伝わってきて、思わず唸らされます。
針供養を行う時期もいろいろ。関東では2月8日に関西では12月8日に行われるのが一般的。しかし、ガイドが住む関西周辺では、2月8日に行われるところが多いようです。12月8日は、田畑に関する作業がこの日までに終える「事納め」。そして田畑に関する作業の始まりの日である2月8日の「事始め」。昔からこの両日をまとめて「事八日(ことようか)」と呼ばれています。この日は、魔物が家の中をうかがっているので、身をつつしむ日とされ、針仕事も休んだそうです。各地の寺院や神社でも針供養は行われますが、起源は和歌山の淡島神社だとされています。
他にもいろいろ
ハサミ
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東京芝の増上寺で、毎年8月3日を「ハサミの日」と定め、日頃使用している鋏に感謝し、鋏を供養する法要「はさみ供養」が行われている。学校法人「山野学苑」が事務局となって催されているが、美容関係者のみならず、多くの人たちが参加して盛大なイベントになり、世の務めを果たし終えたハサミを塚に納め、供養法要が厳かに行われる。1981年8月3日、当時の国際美容協会会長山野愛子氏より提唱され、増上寺に「聖鋏観音像」が建立・開眼されたことに始まるものだ。供養は午後3時からだが、正午より、はさみ販売とバザー、13時半から「紙きり教室」も行われる。
財布
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毎年3月12日「サイフの日」を大祭として、年4~5回天赦日(てんしゃび)にお財布供養を行います。日時の詳細は年間スケジュールをご覧ください。今までのお財布に感謝を込めてご供養し、新しい財布に金運お守りを入れて開運を祈願しましょう。
扇子
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仙台市の初夏を彩る「仙台・青葉まつり」のすずめ踊りで使われた古い扇子や楽器を奉納する「扇子供養感謝祭」が21日、青葉神社(青葉区)であった。祭りの関係者60人が参加し、壊れた扇子やおはやしの笛、太鼓のバチなどを神社に納め、供養した。
筆
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1月25日は「初天神」。荏柄天神社では、初天神祭の後、「筆供養」が執り行われます。
学問の神菅原道真にちなんで始められた行事で、書家や歌人などをはじめとする参拝者が持ち寄った愛用の筆や鉛筆を焚きあげて供養することにより、書道や字の上達を願います。
もちろん、ここにあげたものは全て「供養しなければならない」ものではありません。
でも、大切なものを手放す時に「今までありがとう」という感謝の気持ちをこめるって素敵なことですよね。
なんだかしみじみと温かい気分になるものです。
もしかすると、その感謝の気持ちこそがいちばんの供養であり、
あなたに幸せを運んでくれるものなのかもしれません。
でも、大切なものを手放す時に「今までありがとう」という感謝の気持ちをこめるって素敵なことですよね。
なんだかしみじみと温かい気分になるものです。
もしかすると、その感謝の気持ちこそがいちばんの供養であり、
あなたに幸せを運んでくれるものなのかもしれません。