見た目が取っても癒されるうさぎ。キャラクターとしてもうさぎは多くの女性の大人気です。
そんなうさぎが実は縁起物だったのはご存知でしょうか?日本では癒しキャラとして愛されていますが、世界ではうさぎは大変縁起が良いラッキーアニマルなんです。
そんなうさぎの縁起について紹介していきます。
もくじ
縁起物うさぎは中国からやってきた
うさぎが縁起物という考え方は、実は中国からやってきました。
中国ではうさぎは長寿の象徴とされているのです。なぜなら、中国のうさぎは長寿の薬を作る神の使いとして考えられているからです。
お月見の時、お月様にうさぎがいるという話があります。これは中国の伝説がもとになっています。日本ではお餅をついていますが、本当はうさぎが月で長寿の薬を作っているのです。
中国では最大の幸運は不老不死と考えていました。だから長寿の薬を作っているうさぎは縁起が良い動物という考えが定着しているのです。
赤いうさぎと黒いうさぎの縁起の違い
中国では、うさぎの色によって縁起に違いがあるとされています。
赤いうさぎは平和や繁栄の象徴とされています。子供に恵まれるようにという願いを込めて、赤いうさぎがモチーフになったものを贈ることがあるようです。
黒いうさぎは、善政の象徴とされています。世の中がより良くなるということです。政治や経済が不安定になった場合には、黒いうさぎがモチーフになったものを持ち歩くことがあるのだとか。
日本でうさぎが縁起が良いとされている理由
日本でもウサギは縁起が良い動物という考え方があります。
ただ、うさぎの縁起の理由は中国とは異なったものがあるのです。
特に日本でのうさぎの縁起が良いとされている理由について、ご紹介します。
「月=ツキ=運」
うさぎはお月様とワンセットにされることが良くあります。お月見の時は月にうさぎがいるという考えがあるため、ワンセットにされることが多いのかもしれませんね。
そんなうさぎとゆかりの深い月に注目して、「月=ツキ=運」という考え方があります。月そのものが縁起が良いという考え方です。
そんな縁起が良い月と深いゆかりのあるうさぎも縁起が良いということで、うさぎは縁起が良い生き物という考え方があるのです。
うさぎは春の象徴だから
うさぎは冬眠する動物の中でも、もっとも早く目を覚まして活動を始める生き物です。そのため、春を告げる動物として捉えられることが多いのです。
寒い冬を乗り越えて春になると、気持ちもワクワクして明るい気分になりますよね。やる気も湧いてきて、新しいことに挑戦したくなります。そんな前向きな気持ちは、幸運を引き寄せる力も宿しています。
楽しい気持ちにさせてくれるうさぎを春の象徴と考え、うさぎを持っていると幸運を引き寄せる力がパワーアップするとされているのです。
移動するときに飛び跳ねるから
うさぎは移動するとき、ぴょんぴょん飛び跳ねます。
飛ぶということは、「躍進」や「ステップアップ」という大変前向きな意味が込められています。
また、うさぎの跳躍力は大変高く、想像以上に遠くまで飛び跳ねることもできます。特に逃げる時には、大変素早く遠くまで移動します。
このうさぎの飛ぶ姿や跳躍力にあやかろういう考えから、縁起物として扱われているのです。
うさぎがもたらす縁起の効果
うさぎが縁起ものだと考えられている理由はわかりましたが、それではどんな効果があるのかも、気になるところですよね。
うさぎにはどんな縁起の良い効果があるのか、紹介していきましょう。
商売繁盛
うさぎは長い耳が大変特徴的です。うさぎの耳が長くなったのは、遠くから迫っている天敵の物音を聞いて素早く逃げるためだと言われています。危険を察知するためのアンテナのような役目も果たしているのですね。
商売において、最も大切なのは情報収集力です。あらゆる情報を収集することが、商売での成功につながります。また、いつも良い商売ができるとは限りません。損をしないように、危険を察知する能力も必要です。
長い耳を持ったうさぎは情報収集力もあり、危険を察知する能力も高いという特徴があります。これらの能力にあやかるという意味から、商売繁盛としての効果があるとされています。
子孫繁栄
うさぎは子だくさんで、多い時には一度に10匹以上も子供を生むことがあります。また、繁殖力も大変強く、オスは年中発情しているのだとか。
これらの理由からうさぎは子孫繁栄をもたらしてくれると考えられています。
子供が欲しいのになかなか授からない人には、うさぎのモチーフのものやうさぎのお守りを上げると良いと言われています。うさぎの繁殖力の高さが良い効果をもたらして、子供が生まれやすくなるのだとか。
無病息災
中国では、うさぎは薬を作る神様の使いとされています。この考え方は、中国から日本にも伝わっています。
そのため、うさぎは無病息災をもたらしてくれると信じられています。いつまでも健康でいられるように、病気から守ってくれると信じられているのです。
中国のうさぎは長寿の効果があるとされていますが、その考え方は日本ではあまり定着しなかったようです。長寿よりも健康でいることの方が、日本では大切だと考えられていたのかもしれませんね。
重い病に苦しんでいる人には、うさぎの置物やうさぎのお守りをプレゼントすると、病が早く治ると言われています。
海外でのうさぎ
うさぎが縁起の良い動物と考えられているのは日本や中国だけではありません。
それ以外の海外でも、うさぎはラッキーアニマルとされています。
海外でのラッキーアニマルとしてのうさぎや、その幸運についてご紹介します。
ラビットフット
アメリカではラビットフットというお守りが有名です。ラビットフットは、日本語では「うさぎの足」という意味です。
うさぎは身の危険が迫ると、びっくりするくらいのスピードで逃げます。また、上手に隠れて危険を回避することも得意です。
このうさぎの足の速さから、うさぎの足をお守りにして持っていると災厄から逃げられると信じられています。災厄から逃げるだけでなく、避けられない災厄に見舞われた時には上手に回避することもできる、と信じられているのです。
ただ、アメリカで親しまれているうさぎの足は、本物のうさぎの足ではありません。うさぎの足のように似せて作った偽物です。本物のうさぎの足を使うのはあまりに残酷なので、似せて作ったものを持ち歩くようにしているのです。
イースターの象徴
キリスト教では、5月にイースター祭が行なわれます。十字架にかけられたイエス・キリストが復活したことを祝うためのお祭りです。日本語では「復活祭」と言います。
このイースター祭では、必ずうさぎがモチーフになっています。イエス・キリストの復活にうさぎはかかわっていません。それなのに、どうしてうさぎがモチーフになるのでしょう。
それは、うさぎが子だくさんだからです。1年に何度もたくさんの子供を生むうさぎは、生命の象徴とされています。
死から復活したイエス・キリストも生命の象徴とされているので、それになぞらえておめでたいという意味から、うさぎがモチーフになっているのです。
まとめ
見た目がとても可愛くて癒されるうさぎ。癒しの効果だけではなく、縁起が良い動物でもあったのです。
お祝いの時にはうさぎがモチーフになったものを贈ると良いでしょう。見た目が可愛いだけではなく、縁起も良いのですから一石二鳥です。
贈られた人は縁起が良いという理由を知ることで更に喜んでくれますし、喜んでくれたあなたも嬉しい気持ちになるでしょう。
喜びや幸せは分かち合うことで、何倍にも膨れ上がります。うさぎのモチーフのものをプレゼントすると、あなたにも更なる幸運がもたらされるかもしれません。