「七福神」とは、大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊の七つの神様のことです。名前を知っている方は多いと思います。tだ、詳しい内容を知らない人も多いのではないでしょうか。今回は七福神のお話です。
お正月の風物詩として人気の「七福神めぐり」などがあり、ずいぶん長い間人気のある神様達です。
今でいえばアイドルグループ以上の人気があると言う感じですね。
愛されている歴史が違うと言うことでしょうか。そんな人気のある七福神の神様達ですが、結構細かいことは知らないと思います。
大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊と並ぶ神様達。
恵比寿は商売繁盛。大黒天は五穀豊穣、家産増進、子孫繁栄と知られていても、
他の神様は名前だけであまり詳しいことは知らない、と言う人もおられると思います。
ということで、その七福神の神様達を紹介します。
恵比寿
七福神中、唯―純国産の神で、伊弊諾尊(いざなぎのみこと)、伊弊舟尊(いざなみのみこと)の間に生まれた蛭子尊(ひるこのみこと)といわれる。
烏帽子に狩衣、釣り竿と魚籠を持ち、立派な鯛を抱えた姿で描かれる。古くは漁民の守護神だったが、後に商いの神に。大黒天と対で福の神として、庶民の信仰を集めた。ご利益は、主に大漁豊作、商売繁盛。
大黒天
もともとは、マハーカーラと呼ばれるヒンドゥー教の神で、創造と破壊を司るシヴァ神の化身。仏法守護の神として伝来したが、後に日本神話の大国主命(おおくにぬしのみこと)と結びつき、福の神として信仰された。
打ち出の小槌と大きな袋を持ち、米俵と白鼠を従えた姿で描かれる。ご利益は五穀豊穣、家産増進、子孫繁栄。
毘沙門天
毘沙門天は、四天王の一仏で、別名「多聞天」といい、七福神の中で、唯一の武将の姿をしていて、右手に宝棒、左手に宝塔、足の下に邪鬼天の邪鬼を踏みつけている。七福神では、融通招福の神として信仰されている。
弁才天(弁財天)
弁財天は、七福神の中で、唯一の女神で、元はインド河(水)の神であったが、やがて音楽の神、言語の神となり日本に伝わった当初は、弁才天と呼ばれた。その後、財宝・芸術に関係深い吉祥天の性格が吸収され弁財天といわれるようになり、財宝を授けてくださる神へとなったものである。知恵財宝、愛嬌縁結びの徳があるといわれている。
福禄寿
中国人が人生の三大目的とする福(幸福)・禄(身分)・寿(寿命)の全てを兼ね備えたのが福禄寿であり、その姿は、背が低く、長い頭に長い髭、巻物を結んだ杖を持ち、長寿のシンボルともいえる鶴を伴っている。 福禄寿は、中国の宋時代(960~1279)にあらわれた道士で年齢は数千歳という人物のことだともいう。いずれにせよ、仙人のような人物がモデルになっているようだ。
また、と泰山府君であるともいわれる。泰山とは中国五山の一つで、その神が寿命を司るところから関連づけられたようだ。 日本にも古くから泰山府君信仰が伝わり、福禄寿は長寿の神として信仰 された。また福・禄・寿を備えた神は人徳も備わっていることから、人徳の神としても親しまれている。
寿老人
寿老人も背は低く、身の丈三尺(約90センチ)といわれ、長い頭に長い白髭、巻き物をつけた杖を持ち、鹿をつれている姿で描かれる。鹿は玄鹿(げんろく)と呼ばれ、長寿の象徴とされている。ロクは禄に通じることから、延命長寿、福禄の神とされる。 神社に祀られる時は寿老神と書かれる。
別に樹老人とも書かれることもあり、樹木の生命力から長寿を象徴している。 福禄寿と寿老人は、そのプロフィールがあまりにも似ていることから、一つの神として考えられていたこともある。七福神のメンバーが決定していく過程でも、両者のどちらかの名前をいれ、もう一人神様を加えることがしばしばあった。だから、一種の数あわせのために使われたようなところがある。
布袋
唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の禅僧。その太っておおらかな風貌が好まれ、手にした袋から財を出し与えてくれる。弥勒菩薩の化身ともいわれている。
実際私も調べてみて知ることが多かったです。
今回はかわいいキャラクターではなく、ちょっとリアルな神様達の姿を紹介しました。
画像を見ていると、子どもも喜ぶようなかわいい神様達という感じではありませんが、
でもこちらの姿の方が幸福を招いてくれる感じが私はします。