【縁起】妊婦さんに知ってほしい!安産の神様たち♪

 

子どもを授かった妊婦のみなさん。妊娠をしたら、戌の日に安産祈願をしに行きますよね。その神社の神様をきちんと知っていますか?今回は安産の神様をご紹介します。ぜひ安産祈願を行い、元気なお子様を産みましょう!

もくじ

知っておきたい、安産の神様

 (4945)

戌の日に安産祈願をしに、神社に行きますよね。
できれば、安産の神様が祭られている神社に祈祷師に行きたいですよね。
今回は安産の神様と、その神様が祭られている神社をご紹介したいと思います。
意外と、安産の神様は多いのです。

神様の意味を知って、安産をお願いしに行きましょう。

・鬼子母神(きしもじん)

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その昔、鬼子母神はインドで訶梨帝母(カリテイモ)とよばれ、王舎城(オウシャジョウ)の夜叉神の娘で、嫁して多くの子供を産みました。
しかしその性質は暴虐この上なく、近隣の幼児をとって食べるので、人々から恐れ憎まれました。

お釈迦様は、その過ちから帝母を救うことを考えられ、その末の子を隠してしまいました。その時の帝母の嘆き悲しむ様は限りなく、お釈迦様は、
「千人のうちの一子を失うもかくの如し。いわんや人の一子を食らうとき、その父母の嘆きやいかん」と戒めました。

そこで帝母ははじめて今までの過ちを悟り、お釈迦様に帰依し、その後安産・子育の神となることを誓い、人々に尊崇されるようになったとされています。

この神社では「発育増進」の祈祷や「お草履とり」といって、
鬼子母神様にお弟子入りをし月参りすることもできます。

鬼子母神 鬼子母神へようこそ

鬼子母神 鬼子母神へようこそ
鬼子母神堂は、安産・子育(こやす)の神様である鬼子母神を
お祀りするお堂として、多くの人々に親しまれています。

・矢乃波波木(やのははのき)

矢乃波波木(ヤノハハキ)は現在ではやや存在感の薄くなった掃除道具である「箒(ほうき)」に宿るとされている女神で、日本全国でも伊勢神宮内宮でしか祀られていない事からあまり一般的には知られていない思われますが、ヤノハハキは箒の神という神格以外にも屋敷の神、安産の神としての側面も持っている事もあり、現在においても根強い信仰が脈々と続いています。

ヤノハハキが産神とされるようになったのはヤノハハキの名前の「ハハキ」という部分が「母木」に通じるとされ、そこから「母木=生命を産む木」という考え方が生まれた事によって産神とされるようになったと言われれています。
また、もうひとつの神格である「屋敷神」というのはヤノハハキがアマテラスの宮の建つ敷地を守護するという役目を担っている事から発生したと考えられており、ヤノハハキは古代の朝廷においても伊勢の宮地の神霊として崇められていたと伝えられています。

尚、箒でゴミを掃き寄せるという行為は霊魂をかき集めるという行為に変換される事によって、箒は神秘的な力を持つ道具と考えられるようになり、様々な占いや儀式にも呪物としても用いられるようになりました。

ご祈祷の種類によって初穂料が変わってくるので、
もしご祈祷に向かわれるのであれば、事前にチェックをしておいたほうが良いかも知れません。
その他の祭事も多く行われているので、妊娠中の気分転換に向かってもよいかもしれないですね。

伊勢神宮

伊勢神宮
「お伊勢さん」と親しく呼ばれる、伊勢神宮の公式サイト。二千年の歴史を有し、内宮・外宮をはじめ125の宮社からなる日本人の心のふるさとです。ご祈祷やお神札、お参りの作法、毎月の祭典などをご紹介します。

・木花咲耶姫(このはなさくやひめ)

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木花咲耶姫は、日本神話に登場する美貌の姫。
 天孫・瓊々杵命(ににぎのみこと)に見初められて結婚するが、一夜で身ごもったことから、瓊々杵命は「一夜で妊娠するのはおかしい。きっと他の男の種であろう」と疑った。そこで木花咲耶姫は、「もし他の男の子種であれば、きっと母子ともに死にましょう」といって産屋に火を放ち、その中で無事にお産をし正当性を証しました。火の中から火照(ほでり)、火須勢理(ほすせり)、火遠理(ほおり)の3人の子が無事に生まれたことから、木花咲耶姫は安産の神として崇敬を集めています。
平安時代、富士山の噴火を鎮圧するために作られた神社です。
古くからある神社なので、パワースポットとしても有名ですね。

富士山東口本宮・須走口登山道 冨士浅間神社(世界文化遺産「富士山」構成資産)

富士山東口本宮・須走口登山道 冨士浅間神社(世界文化遺産「富士山」構成資産)
「世界文化遺産「富士山」構成資産」の富士山東口本宮・須走口登山道 冨士浅間神社です

一幣司浅間神社 | 静岡県神社庁

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北口本宮冨士浅間神社

北口本宮冨士浅間神社
北口本宮冨士浅間神社は、千九百年以上の歴史があり、富士登山道の入り口でもある霊験あらたかな神社です。

箱根神社(九頭龍神社)公式ホームページ

箱根神社(九頭龍神社)公式ホームページ

・神功皇后(じんぐうこうごう)

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神功皇后は、臨月でありながらも見事に新羅遠征を果たし、帰国後無事に出産されたことで、安産・子育ての女神として篤く信仰されていますが、その異常出産を物語る伝承こそ、神功皇后の聖母神格を形作っています。

 古事記では「仲哀記」、日本書紀では「神功皇后紀」の中で、その出産には「鎮懐石伝承」が伝えられています。

 それによれば、新羅遠征の途中で突如産気づいた神功皇后は、腰に美しい卵形の石2個を巻きつけてお腹を冷やし、出産を15ヵ月まで遅らせたと伝えられています。

 この石は鎮懐石(ちんかいせき)と呼ばれ、「事を終えて無事出産するように」と祈念が込められた石でした。

 そして、このとき「鎮懐石」をはさんだ帯が『岩田帯』の起源です。 岩田帯は、胎児を保護する意味と、胎児の霊魂を安定させる呪術的な意味合いとがあり、この岩田帯を最初にお巻きになったのが、神功皇后なのです。

 このように、出産を十五ヶ月まで遅らせながらも無事に後の応神天皇をご出産されたことから、神功皇后は『安産・子育ての女神』として、多くの妊婦の方々やママさん達から、絶大な信仰をあつめているのです。 

神功皇后を祭っている神社は数多くあるので、
お近くの神社でお名前があればお参りをしてみてもよいかもしれません。
郡津神社
宇佐八幡神社
鞆呂岐神社
千代田神社
西代神社
高津宮
鶴岡八幡宮
氣比神宮
住吉神社
御香宮神社
大宮神社
星田神社
寝屋神社
神津神社
富岡八幡宮
大宮八幡宮
宮地嶽神社
住吉神社
住吉神社
筥崎宮
宇佐神宮
柞原八幡宮
千栗八幡宮
興神社
百舌鳥八幡宮
淡嶋神社
住吉神社
出雲伊波比神社
城山八幡宮
方違神社
八幡宮
平塚八幡宮

無理は禁物!

 (4943)

戌の日にはもちろん、普通の日にお参りに行っても良いかも知れません。ですが無理は禁物です。
もしご祈祷のご予約をされていたり、親族や親せきの予定等があっても、
身体に違和感を感じたり体調が思わしくない時は、思い切ってご祈祷はキャンセルしたほうが良いでしょう。

お断りしにくく無理をしてしまう妊婦さんもよくいるそうですが、第一は母体と胎児の安全です。
必ずしも戌の日でなければいけないというものではないので、
体調が良いときに無理をせずにご祈祷されると良いでしょう。

一人一人の神様にも物語や理由がしっかりあります。
知らないでいるよりも知ってからお参りに行くと、知識が深まり、より心が入ったお参りになるでしょう。
絵写経

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