もくじ
プロローグ:リーフレットを手にした秋の始め。よし、行ってみよう。
2019年の秋の始め、ふとしたことがきっかけで私の手元にやってきた1枚のリーフレット。
それが、門前宿 「和空 法隆寺」のものでした。
「門前宿」という響きにグッと引かれたのと、あとは最近のバタバタした生活に一息置けるような時間がそこにはありそうな気がして。
そうして生まれる心の余裕を、いざ今ふと立ち返って1日だけでも欲しくなったのです。
「よし、行ってみよう」
私は、こうして古都奈良、聖徳太子ゆかりの法隆寺への小旅行を決めました。
法隆寺駅〜門前宿到着まで
大阪駅からJR大和路快速で約50分、天王寺駅からは同電車で約25分。
法隆寺のある「JR法隆寺駅」は県庁所在地である奈良市の少し手前、大阪と奈良とをつなぐ道中にあります。
聞くと「門前宿」というのは、寺の前にある宿のことをいうのだそう。
世界最古の木造建造物のひとつとして高く評価されている法隆寺付近は、2014年に土地利用規制緩和がなされ、それを期に寺周辺に宿泊施設を置くことができるようになったのだとか。
JR久宝寺駅を越えたあたりから、だんだん広がる畑の情景。
西日の差し込む車内の座席で、ぼんやり肘をつきながら、ガタンゴトンの揺れを楽しむ。
大阪からは遠いイメージの法隆寺でしたが、予想よりも近いと感じました。
駅に降り立つと、つーんと香る水っぽい緑の匂い。都会よりも空気が新鮮だと感じます。
心地よい高揚感と開放感とともに、駅を出て法隆寺の参道を歩きます。
女性の足ならゆっくり半時間くらいでしょうか。
駅から続く大通りをまっすぐ歩くと、向かって左突き当たりのほうに、寺院の灯籠が見えてきます。
「和空 法隆寺」が棟を構えるのは、まさにその法隆寺の門前町の中です。
門前町の街並みを辿りながら、ゆっくり奥へと進みます。
和空 法隆寺
国宝法隆寺の目と鼻の先に構える「和空 法隆寺」。
30秒も歩けば、おそらく法隆寺の南大門をはっきりと目にできるでしょう。
その姿を明日の楽しみに置きつつ、まずは和空 法隆寺にチェックインしました。
施設内に入ると、ふっと鼻に届く和の香り。
これから始まる1泊2日の宿での時間に、自ずと期待が高まります。
早速その日のイベントカレンダーをもらい、参加するイベントを確認しました。
この1泊2日で私は、
・法隆寺 Gallary BAR スライド&トークショー
・にほい袋作り
・法隆寺ガイド
の3つに参加することにしました。
※宿泊前事前予約可能
和空 法隆寺では、この他にも
・にぎり墨体験
・華道・いけばな体験
・大和抹茶アート体験
・耳飾り作り
・写経
などの和文化体験ができます。
部屋に入り、イベントの時間まで、しばし旅の疲れを癒します。
「わたし」を見つめる時間
畳の質感やお香のかおり。日本人ならきっと幼い頃の原体験の中に、記憶のかけらがあるのではないでしょうか。
どこか懐かしい和の空間で、和の心を味わう。
日常のせわしさから離れ、その場にゆっくりと自分の身を任せて、穏やかな心持ちで過ごすことができれば、自然と「わたし」を見つめることができそうです。
法隆寺 Gallary BAR スライド&トークショー
まず私が参加したのは、仏像についての理解を深められるスライド&トークショーです。
夕暮れ時、チェックインして少し気楽な作務衣に着替えれば、旅館での旅気分も高まります。
和空 法隆寺には「東方館」と「西方館」があり、東方館1Fのラウンジは、法隆寺 Gallary BARとして機能。
奈良や法隆寺の歴史を学べる貴重な書籍がディスプレイされ、飲み物を楽しみながら奈良の歴史や寺社についての知識が深められるようになっています。
法隆寺 Gallary BAR スライド&トークショーは、「明日お寺に行きたくなる」をコンセプトに組まれた和空オリジナルのプログラムとのこと。
・会いに行きたくなる仏像講座
一見同じように見える仏像にも個性があります。ブッダの一生や仏像の見分け方を中心に、明日会いに行きたくなる仏像講座を提供いたします。
・日本仏教を作った高僧たち
“仏教”と一言で言っても、日本には様々な“宗派”があります。日本の高僧達とその歴史背景にスポットを当て、「なぜ?」を分かりやすく解説致します。
・斑鳩の里ゆかりの人物
聖徳太子を始め、多くの偉人が関わってきた斑鳩の里。そんな彼らの“履歴書”を使用しながら、教科書では習わない細かな人物像に迫ります。
・法隆寺の歩き方
世界最古の木造建築群“法隆寺”。少しの知識と見どころが分かれば、拝観が劇的に変わります。明日、法隆寺で見るべきポイントをスポット別に解説いたします。
・本当は面白い飛鳥時代
飛鳥時代100年間を40分で振り返るスピード感溢れる講座。教科書で習ったあの出来事はこういうことだったのか!目から鱗の40分をお楽しみください。
歴史好き・日本史好き・寺社仏閣好きは、きっとウズウズすること間違いなし。
この日は、「会いに行きたくなる仏像講座」でした。
如来・菩薩・明王・天の違いをわかりやすく解説。
あまりここで内容をいうとネタバレになってしまうのですが…これは、ここに泊まるなら参加する価値大ありです!
ただ事実や特徴を説明してもらうなら、おそらく今の時代、ネットからの情報で事足りるでしょう。
〜そもそもブッダってどういう人なの?仏教って何なの?〜
こういうところから一つ一つ掘り下げていき、全く仏教や仏像に興味がなくてもわかる構成になっているのが、この法隆寺 Gallary BAR スライド&トークショーの大きな特徴。
じゃあ初級編なんだね、と思うなかれ。
こっそり日本史好きの私が参加しても「おお、なるほど」と思うような内容で、この日の他の参加者もおそらくはなかなかの歴史好き・寺社仏閣好き。
多少マニアックな質問が飛んできても、スラスラとわかりやすく答えてくれるマスターの、軽快な話のテンポが楽しい。
「明日はここに注目して法隆寺に行ってみよう」
ここへ来れば、次の日の参拝にもっと興味を持てるような「予習」ができるのです。
まさに、門前宿の魅力のひとつと言えるでしょう。
大和にほひ袋づくり
白檀、丁子、龍脳、安息香……お線香やお香が好きな方は、聞いたことがあるのでは。
オードトワレやコロン、のようないわゆる香水に当たるのが、日本古来の「にほひ袋」です。
お線香やお香のかおりをそっとカバンに入れて持ち運ぶ。
それもひとつ、「粋」ではないでしょうか。
にほひ袋の香りのもとは、「香木」という香りの強い木の木片を、少しずつ調合して作っていきます。
この日のにほひ袋のお題は「さくら」。
白檀、かっ香、山奈、桜、海狸香…など、約10種類の香木についてその歴史や原料などを学びながら、一つ一つの香りをレシピに沿ってお皿の上で調合していきます。
これが意外に難しく、レシピ通りに調合しても、わずかな分量の違いで香りは大きく変わります。
少しずつ香木を足して複雑で奥行きのある「いい香り」を作っていきます。
香りが調合できれば、好きな和柄の布袋に、調合した香木を詰めて完成です。
できあがったものは、お土産として持ち帰ることができますよ。
香木は今も昔も大変高級なもの。
そのため、昔は、人よりたくさんの種類の香りを作り出せることが、富の証でした。
平安時代には、紙に香りをつける「文香(ふみこう)」をして、逢瀬のための文を出すのが上流階級のテッパンだったようです。
今の私たちが好きな人からのメールやLINEにドキドキするように、当時の女性も「あ、この文の香りは彼だわ」と、心踊らせていたことでしょう。
心静かに、そっと心の奥に思いを馳せつつ、ひとつひとつの香りを楽しみ、それを調合してゆく。
現代の効率至上主義に逆らうかのごとく、手間暇のかかる作業に価値を感じるひととき。
和の香りに癒されながら、誰かを想像して物想いにふけってみるのもまたなお良し。
上品で繊細な和食懐石に舌鼓
旅の中では、食事も忘れてはならない存在でしょう。
海のない奈良は、米や畜産物、野菜が美味しいと有名です。
和空 法隆寺で出されるのは、あの神田川俊郎氏監修の「門前懐石料理」。
大和牛や大和肉鶏、伝統大和野菜など地域の食材を活かしたお料理がいただけます。
たとえば、「大和牛」。歴史は古く、鎌倉時代末期には、良牛を紹介する「国牛十図」という作品に、奈良は良牛の出産地国だということが紹介されていました。
当時の日本ではもちろん牛を食べる習慣はなく、農耕用ではありましたが、奈良は本来古くから牛を育ててきた土地なのです。現在は、黒毛和牛「大和牛」として、広大な牧場・良好な気候のもと、ゆったりと育てられています。
こうして奈良を訪れているからこそ、このような「地のもの」をいただくのも旅の醍醐味でしょう。
新しい畳の香り漂う大広間で、日本人なら誰しも馴染みのあるお出汁の効いた懐石料理をいただきます。
今回は、「門前懐石(大和肉鶏鍋)」をいただきました。
前菜から造り、煮物、焼物、台物、強肴までが一気に出揃い、とても華やかなテーブルです。
目にも鮮やかな前菜は、四季の彩りがある日本らしい仕上がり。
銀杏や栗の麩を使った田楽、秋らしいさつま芋の丸十蜜煮など、秋らしい一皿です。
奈良名物の柿の葉寿司も添えられます。
奥には、奈良の伝統野菜「大和まな」を使った、胡麻和えが。
葉物野菜のさっぱりとした味わいに纏うコクのある胡麻の風味に頬が緩みます。
大和の伝統野菜は、京都の「京野菜」や金沢の「加賀野菜」などと同じように、その土地で古くから親しまれてきた野菜のことを言います。
後に登場する「ひもとうがらし」や、丸くて可愛い「大和なす」、「大和ふとねぎ」などがあります。
強肴の白い胡麻豆腐は、絶品。食感が楽しいオクラの叩きと引き立て山葵のコンビネーションがおもしろい一品です。
鰆の幽庵焼きや、小芋・ひろうす・蓮根などの炊き合わせは、和食らしいあっさりとした味わい。
酢漬けにした茗荷や煮物の絹さやなど、味や色味に変化をもたらす小技も楽しめて、一口ごとに飽きずに食べ進められました。
こちらは、先ほども紹介した「大和肉鶏」の陶板焼き。締まりのある肉感が特徴的で、噛むごとに鶏の味わいが深まります。
通常のもも肉よりもシコシコした食感で、鶏肉のコクや甘みが強く感じられます。
奈良は、県内に開けた平坦部がある地形。古来よりの肥沃な土地に、飼料となる雑穀が豊富にあったため、古くから農家の副業として小規模養鶏が盛んでした。
こうして養鶏の文化が紡がれてきた結果生まれたのが「大和肉鶏」。しっかりとした歯ごたえと味わいが特徴の奈良の特産品です。
そして添えられた新鮮な彩り野菜が見た目にも美しい。緑の野菜は大和伝統野菜の「ひもとうがらし」で、食事中随所に奈良に来ていることを感じさせられます。
この後に、天ぷらの盛り合わせが続き、〆は、炊き込みご飯とお漬物・お味噌汁、そしてフルーツ。
中でもさすが奈良というだけあって、奈良漬けは絶品です。
女性でも十分に食べ切ることのできる量で、心地よい満腹感が満足度を高めます。
悠久の古都奈良に思いを馳せつつ更ける夜
食す・聴く・見る・手を動かす。
五感から受け取ることのできる古都奈良法隆寺を味わい、明日の参拝に備える。
都会の生活ではなかなか味わうことのできない静けさや落ち着き。
仏像トークショーやにほい袋作り、門前懐石料理…と来館して数時間の間にたっぷりと日本文化に触れることで、改めて日本文化の美しさや良さを感じることができました。
すっかり夜も更けてゆき、今度は静寂でゆったりとした時間が流れ始めました。
お風呂は、こうした時にもってこいの過ごし方でしょう。
その昔、寺院には浴室があり、参拝客が身を清めたり病気の予防や治療のために入浴したりしていたそう。
風呂で心身ともに疲れを癒し、温まった後は、到着時から気になっていたロビーでしばらくゆっくり過ごしてみました。
ロビーに飾られている、茶花。横に連なった大振りの枝が美しい。
和のインテリアを一望できる片側のベンチは、ゆったりと本を読んだり、一人で考えごとをするのに最適。
京都の煌びやかさとはまた違った奈良の古き良き渋さが表現されているように思えました。
和の文化を通して悠久の古都奈良を感じつつ過ごす法隆寺の夜。
昔のことを考えると、今の生活・文化が見えてくる。今の私が見えてくる。
そんな感覚を味わいつつ、自分と内側と対話する。
なんとも贅沢な一夜を過ごせたのでした。
起床・朝ごはん
朝食が楽しみで朝目覚める、というのは、旅のひとつの醍醐味ではないでしょうか。
キリリとした田舎の朝の空気に背筋がシャンとする、そんな美味しい空気をいっぱい吸ってあくびをひとつ、目が覚めたところで朝ごはんをいただきに広間に行きました。
昨日の「暖」のイメージとは打って変わって、朝の光が差し込む爽やかなロビー。
和モダンな雰囲気で洗練されています。
朝ごはんは、和食バイキングです。
昨日と同じく奈良の地のものを中心に、全て手作りで用意されています。
普段の生活では、きっとこんなにもバランスの取れた朝食を用意することは容易くないでしょう。
白いほかほかご飯に合うおかずがたくさん並びます。
右下から時計回りに、大和肉鶏と野菜の煮物、大和まなの酢味噌和え、舞昆、おから、出汁巻き卵、千切り大根の煮物。奥にはジャコと大根おろしの和え物、明太子、温泉卵、お味噌汁。
えのきと水菜が添えられた湯豆腐も。朝の冷えた身体を温めます。
ほかほかの白ご飯は、奈良県産のヒノヒカリ。コシヒカリと黄金晴の交配によって生まれた水稲ウルチ米で、西日本ではよく栽培されている品種です。
ご飯に合うおかずが並び、ついついみなさんおかわりしているようでした。
例に漏れず、私も白ご飯とお味噌汁をおかわり。
朝から和食ごはんでしっかりと活力をいただきました。
法隆寺参拝
法隆寺ガイドに大きな価値がある。
今回の宿泊で、間違いなく言えることです。
和空 法隆寺では、宿泊者限定の「法隆寺ガイド」というものが用意されています。
毎回限定15名で、参加は無料。前日夜に申し込みをしておけば、翌朝10時から参加することができます。
法隆寺といえば、関西では学生時代に修学旅行で参拝した人も多い寺です。
大人になった今、また再び参拝して、どのように感じるのか。
はたまた初めての人は、聖徳太子ゆかりの地とされるここ法隆寺で、どんなことを感じられるのか。
初めての人もそうでない人も、この法隆寺参拝をより深いものにしたいと思うのなら、ぜひ法隆寺ガイドに参加してみましょう。
法隆寺を知り尽くした和空 法隆寺のスタッフさんが、かなりディープに法隆寺を案内してくれます。
かの有名な法隆寺五重塔。日本最古の木造建築として知られていますが、そもそもこの五重塔は、なんのためにあるのか。何が収められているのか。
そんな風に考えたことはありますか?
五重塔には東西南北四方から内部を拝観することができ、そこにはなぜか全く異なるシーンの仏像がたくさんいて……。
もし何も知らずに法隆寺に来れば、
「あ、五重塔、大きいなあ。これが日本で最古の木造建築か」
で、あとは景色を味わって終わっていたかもしれません。
それはそれで良いのですが、せっかく来たのならもっと何かを知りたい。
日本の歴史や文化、背後にあるストーリーに思いを馳せたい。
ガイドを受ければ、もっと法隆寺参拝が知的好奇心で満たされる、そんな講座です。
実はこの配置にも歴史上の重要な秘密があったり。
例えばこの柱の組み方一つにしても、歴史を紐解くストーリーが隠されていました。
また、この日はちょうど法隆寺夢殿 秘仏・救世観音菩薩立像の特別拝観の期間に当たっており、歴史的に貴重なものを見ることができました。
法隆寺夢殿に現存する「秘仏・救世観音菩薩立像」は、長い年月、布をぐるぐる巻きにして収められ、明治時代までは法隆寺の僧侶さえ見ることのできなかった秘仏。文明開化の明治時代に初めて、お雇外国人フェロノサが政府公認の文化財の調査の名目で、秘仏の封印を解いたとされています。
秘仏として収められていたため、この救世観音菩薩立像は、現在も非常に良い状態で残されており、文化的価値の高い仏像です。
ゆっくり流れた時間、少しずつ咀嚼しながら
法隆寺参拝のために門前宿で前夜を過ごし、翌朝寺を参拝する。
普段の慌ただしい時間の流れが確実に緩んだそんな1泊2日の法隆寺の旅。
ほどよく田舎の景色が広がる法隆寺周辺で、心静かに過ごすことができました。
寺に行くだけなら、日帰りでもできる。
奈良を観光するだけなら、奈良を中心にホテルから効率よく回ることもできる。
それをあえてせずに、門前宿で身と心を整える時間をとる。
常に時間に迫られがちの現代においては、贅沢な小旅行と言えるのではないでしょうか。
お年を召したご夫婦の宿泊も何組かいらっしゃいましたが、女性同士の旅行者もちらほら。
私のように、お一人様時間を過ごしに来ている人もいました。
一人または気の合う友人との「女子旅」。
関西圏からならさほど遠くなく大阪・奈良・京都に出られる距離の「和空 法隆寺」は、一旦リセットしたい、心を癒したい、自分の内側を見つめる時間が欲しい、そうしたタイミングでまたぜひ訪れたい宿でした。
おすすめモデルコース
和空 法隆寺を1泊してみてわかった、おすすめのモデルコースをご紹介します。
奈良旅行
1日目:和空 法隆寺に宿泊する
大阪からなら奈良までの道中に法隆寺があります。
まずは和空 法隆寺にきて、和の文化体験をしつつ、ゆったりとした時間を過ごすのがおすすめ。忙しい日常から離れて、ホッとできる時間を持つことができます。
2日目:法隆寺ガイドに参加して法隆寺を参拝・奈良の他エリアも散策
前日のトークショーなどで予習をしたら、ぜひ和空 法隆寺のガイド付きで参拝してみましょう。お寺についてさほど詳しくない人こそ参加してほしいガイド。目から鱗で、一人で参拝するよりもより広く・深く、法隆寺のことがわかります。
午後からは、ぜひ他のエリアも回ってみてください。法隆寺の隣には聖徳太子ゆかりの尼寺中宮寺も。また奈良市内まで出て、東大寺や興福寺などを巡ってみるもよし、もう少し時代を遡って、奈良時代の古墳群を巡ってみるのも良いでしょう。
館内の紹介
〜日本文化を味わいながら、自分との対話や内省の時間を〜
部屋
部屋は館内全て、和室にローベッドです。シンプルで洗練された和モダンのお部屋で、静かな時間を過ごすことができます。
※写真はスーペリアツイン
細かい所にも、和の息遣いを感じる
シンプルな和モダンに統一されている。
風呂
男湯2・女湯2の合わせて4つの浴場があります。「朱雀」「玄武」「白虎」「青龍」と名前も奈良らしい。
チェックイン後からすぐに入れて、5〜9時まで朝風呂も楽しめます。
料理
大阪・北新地の名店「神田川本店」などで知られる日本料理の神田川俊郎監修の特別門前懐石(大和牛しゃぶしゃぶ)または、門前懐石(大和肉鶏鍋)が味わえます。
特別門前懐石(大和牛しゃぶしゃぶ)
門前懐石(大和肉鶏鍋)
和空 法隆寺までのアクセス
【電車】
大阪駅から:JR大阪駅から大和路快速奈良行き「法隆寺」下車
京都駅から:JRみやこ路快速奈良行き「木津」下車後、大和路快速 天王寺行に乗り換えて「法隆寺」下車
奈良駅から:JR大和路快速 天王寺行「法隆寺」下車
法隆寺下車後:徒歩またはバス
バスの場合
・法隆寺駅より「法隆寺参道」行きバス5分「法隆寺参道」下車
※JR大和路線法隆寺駅(南口交番前)より無料送迎あり。送迎希望の場合は事前に宿に連絡(TEL:0745-70-1155)
【自動車】
西名阪自動車道法隆寺ICより北へ5分
法隆寺とは
奈良県生駒郡斑鳩町にある仏教寺院で、別名は斑鳩寺(いかるがでら)とも呼ばれる聖徳太子ゆかりの寺院。607年に、聖徳太子の父である用明天皇が自身の病気平癒を願って、妹にあたりその後日本初の女性天皇となる推古天皇と、用明天皇の息子聖徳太子に命じて建立されたと言われています。
金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分けられ、西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群とされています。
1993年に「法隆寺地域の仏教建造物」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。