【宝相華文とは?】歴史のロマンを感じる宝相華文や正倉院を徹底解説!!

 

日本の歴史を調べていくと、古くは中国から伝わって独自に発展した文化が多く存在しています。
特に奈良・平安時代は、歴史的価値の高い宝物や建造物が多く作られた時代ですよね。
今回は日本でもっとも古いと言われる文様「宝相華文」と、その「宝相華文」をあしらった宝物に深い関わりがある「正倉院」について調べてみました。
現在の日本文化にも大きな影響を与えた遣隋使・遣唐使が伝えた文化・仏教や、世界遺産に興味がある人もぜひチェックしてみてくださいね。

宝相華文とは?

「宝相華文」とは、仏教の8つの花弁の花と蔦が描かれている文様のことを差します。
中国の唐・宋の時代に流行し、日本では奈良時代・平安時代にかけて流行しました。
奈良時代では多くの品の装飾にこの「宝相華文」があしらわれており、天皇や貴族に愛されていた文様でもあります。
仏教を表す文様の一種でもあり、インドから中国へ伝承されてきたとも言われる歴史ロマンを感じられるデザインです。

宝相華とは?

「宝相華」とは、蔦と花の唐草模様の一種です。鳥などの動物が一緒に描かれている物もあります。実在の植物をモチーフにしているのではなく、仏教の空想上の植物が描かれています。牡丹や芍薬・ザクロなど、いくつもの花の美しい部分を組み合わせた花とも言われています。
「宝相華」は中国の唐・宋時代にもっとも流行し、遣唐使を通じて日本でも使われるようになりました。日本では工芸品の装飾以外にも、着物の柄としてデザインに取り入れられています。

着物でも使われる宝相華文

宝相華文は建物だけでなく、着物や帯などにも描かれています。フォーマルな礼服の着物や帯に描かれることも多く、西陣織などの格式高い柄としても有名です。
金糸だけのシンプルな色合いもあれば、淡いブルーや紫などと組み合わせた色鮮やかで幻想的なデザインなど様々な種類があります。

格式の高さから白無垢のデザインにも使用されることも多く、荘厳で華やかな印象になりますね。
このように挙式で着用する着物にも使われる「宝相華」には、どんな意味があるのでしょうか。

宝相華の花言葉

宝相華は空想上の花を描いたものなので、特定の花言葉をもっていません。
しかしモチーフになったと言われている、牡丹・芍薬・ザクロなどの花言葉にはこのような意味があります。
・牡丹(ぼたん)・・・「王者の風格」・「富貴」・「恥じらい」
・芍薬(しゃくやく)・・・「恥じらい」・「慎ましさ」・「荘厳」
・ザクロ・・・「成熟した美」・「愚かしさ」・「自尊心」
由来になった花はどれも大輪を咲かせる美しい花ばかりですが、それぞれに込められた花の意味は異なりますね。

仏教は様々な教えを説いているので「宝相華」に花言葉があるとすれば、このような花言葉と似た意味をもっている可能性もあります。
牡丹や芍薬の花は大変大きく、支えている茎や枝が折れてしまう程の重みがあります。まさに「王者の風格」の印象です。

しかし花言葉には、「恥じらい」という謙虚な一面を表す言葉も入っています。牡丹や芍薬は美しい大きな花を咲かせますが、夜になると花を閉じる特徴があります。
またザクロの花には、自分を大切に思いやる強い心をもつという「自尊心」の意味も持っています。

仏教に関わりのあるデザインの宝相華は美しく大きな花を咲かせつつも、慎ましい印象を受けます。上記でご紹介したような様々な花の特徴と意味が込められた、深みのあるデザインと言えるでしょう。

正倉院とは?

正倉院には「宝相華文」が描かれた仏具や、楽器など様々な宝物があります。
まずは東大寺の一角にある「正倉院」とは、どんな建物なのかを詳しく見てみましょう。

・「正倉院」の由来について
正倉院は奈良・平安時代に重要な書物や、当時から価値の高い宮廷の品を多く保管していました。倉としては大変規模が大きく、複数の正倉の棟を合わせた作りが名前の由来にもなっています。
現代も歴史上の重要な宝物がたくさん保管されており、建物と宝物を合わせると大変貴重な価値のある場所ですね。

・正倉院の構造
正倉院は檜造りの木造で、地面から距離を置く高床式になっています。
間口約33m・奥行約9.4m・床下約2.7mあり、総高約14mと大変大きく重厚な作りになっているのが特徴的です。間近で見ると荘厳な印象を受けますね。

外観は「校倉造り(あぜくらづくり)」になっており、木材を組み合わせて作る弥生時代の建築方法が残されています。柱を使わない建築方法として多くの教科書で紹介されているので、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

倉部分は北倉・中倉・南倉と、壁を隔てて3つに分かれています。正倉院自体は作られた年が確定していないので、時代が進むにつれて増築した可能性もあるのではないかと言われています。

実際に床下の柱に巻かれた鉄帯や、銅製の板は弥生時代後の職人によって手が加えられた部分です。特殊な構造をした建築物であり、建造物が後世までしっかり残っているのはそれぞれの時代で大切にお手入れをされてきたからと言えますね。
尚正倉院は、平成10年に世界遺産に登録されています。正倉院に保存されている宝物には、どんなものがあるのでしょうか。

・正倉院に展示されている宝物とは
正倉院にはたくさんの歴史的価値の高い宝物が展示されていますが、ほとんどものが奈良時代ゆかりのものです。

遣隋使・遣唐使を通じて伝来した、中国のシルクロードの美術品が多く残されています。また当時の中国からの影響を受けて作られた日本製の装飾品や、食器類なども保存されています。
正倉院と言えば先ほどご紹介した、宝相華などが大きくデザインされた琵琶、「螺鈿紫檀五絃琵琶」も有名ですよね。5つの弦で音色を出す琵琶であり、世界で唯一現存している「唐式五絃琵琶」として大変価値の高い楽器です。

その他にも「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)」というものさしも、大変有名な宝物です。
奈良時代は今のような単位ではなく、一尺を基準に物の長さを図っていました。紅牙撥鏤尺は、一尺分(約30cm)のものさしで象牙を赤く染め表面に装飾を施されています。宝相華など、華やかな装飾がとてもきれいな品ですよね。

残念ながら現在は国宝に指定されているので、直接触ることは出来ません。

さらに「鳥毛立女屏風(とりげりゅうじょのびょうぶ)」という、美人図をデザインした屏風絵なども正倉院に保管されています。
正倉院に保管されている物は、どれも時代を象徴する貴重な世界的価値の高い宝物ばかりですね。

まとめ

現代には奈良・平安時代の歴史的に大変価値の高い、世界遺産がたくさん存在しています。
「正倉院」は東大寺の一角にある世界遺産の1つであり、奈良時代の正倉として保管されている宝物も歴史のロマンを感じるものばかりです。

その中でも「宝相華文」は中国の唐・宋時代に伝えられ、日本でも食器類・衣類など様々な調度品の装飾に使われるようになりました。「宝相華文」は牡丹・芍薬・ザクロなどを組み合わせて作られた空想上の花で、仏教の文様の一種とも言われています。

現代でも格式高い婚礼の時に着用するフォーマルな着物や、白無垢には「宝相華文」のデザインが使われている程威厳のある華やかな文様ですね。奈良時代は中国、仏教の影響を強く受けた日本文化が発展した時代です。現代にも通じる古い歴史ロマンを感じたい時は、奈良時代を象徴する建造物の1つ「正倉院」を訪れてみてはいかがでしょうか。

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