亀はどうして縁起物だと言われているの?その由来と効果についてご紹介!

 

亀は昔から縁起物の動物として重宝されています。お祝いの席や贈り物として亀をモチーフにしたものを贈る習慣は、現在も残っています。

では、どうして亀は縁起物だと言われているのでしょうか。

そこには亀にまつわる伝説が深く関係していました。その由来や縁起物としての効果について紹介していきます。

亀にまつわる伝説

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亀が縁起物になった由来には、二つの伝説が関係しています。

一つは中国、もう一つは日本です。

そのそれぞれの伝説について紹介します。

中国では亀は仙人

中国では、亀は仙人と考えられています。

亀は大変長生きの動物です。亀が長寿になったのは、仙人からの知恵を受けて長寿になるための方法を編み出したという伝説があります。仙人と一緒に長い修業をして、長寿になるための秘術を身につけたのだそうです。

日本でも「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあります。これは中国の亀は仙人という伝説から生まれたことわざです。

人間は今も昔も長寿を夢見ていました。仙人と共に修業をして知恵を授かり、長寿になった亀は大変縁起が良い動物と考えられていたのです。

日本では亀は海の神様

日本では亀は海の神様と言われています。その伝説が残されているのが浦島太郎です。

浦島太郎には竜宮城へ案内する亀が登場します。この亀は実は塩椎神(しおつちのかみ)という潮の流れを司る神様でした。浦島太郎は亀を助けたという慈悲深い行為から、塩椎神(しおつちのかみ)に招かれて竜宮城へ招かれます。そこで出会ったのが乙姫様。ちなみにこの乙姫様は豊玉姫(とよたまひめ)という海にいる女神様です。浦島太郎はその後、豊玉姫から玉手箱をもらって地上へ帰ります。
現在では、浦島太郎が戻った地上では途方もない年月が流れ、悲しみに暮れた浦島太郎が玉手箱を開けるとお爺さんになったとか鶴になったとか言われています。
ですが、実際には玉手箱の中には長寿の薬が入っていて浦島太郎は長生きしたというのが伝説として残っています。

このことから、亀は良縁をもたらしてくれる縁起物や、間接的に長寿をもたらしたことから長寿の縁起物として考えられています。

亀のご利益や効果とは?

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亀のご利益や縁起物としての効果には、どんなものがあるのでしょうか?知っておくと、贈り物として用いる時に、さまざまな場面で取り入れることができます。

亀がもたらしてくれるご利益や縁起物としての効果についてご紹介します。

長寿の象徴

まずは長寿の象徴です。「鶴は千年、亀は万年」ということわざにもあるように、亀は長寿の象徴とされてきました。

実際、ガラパゴス諸島に生息していたロンサム・ジョージという名前のゾウガメは、100歳生きたと言われています。万年とはいかないですが、大変長生きですよね。死因は漏水による自然死だったと発表されています。

このように、伝説だけではなく実際に大変長生きであることからも、亀は長寿の縁起物とされているのです。

金運をアップしてくれる

亀が金運の縁起物として重宝されていることも、大変有名です。

亀の甲羅が昔のお金に似ていることから、このような考えが生まれたようです。また、小判は小型の亀を原型にしてあの形になったとも言われています。更に、昔はお金を貯金する時に甕(かめ)を用いていました。この「甕(かめ)」が「亀(かめ)」に転じたという説も残っています。

亀にまつわるお金の話は多数あるということです。これらの説から、亀は金運をアップしてくれる縁起物という考えが定着したようです。

悪運を退ける

潮の満ち引きを司る塩椎神(しおつちのかみ)は、亀の姿をしています。

潮の満ち引きに多大な影響を受けるのが漁師です。潮の満ち引きを上手に読まないと、海での事故に遭遇することになってしまいます。

運気も同じで、良い時もあれば悪い時もあります。この運気の流れを上手に読むことが、幸運が続く秘訣です。

潮の満ち引きを司る塩椎神(しおつちのかみ)にあやかって、運気の潮目を上手に読むことができるようにという願いを込めて、亀は悪運を退ける縁起物とされています。

仕事運がアップする

仕事はいつも順調とは限りません。何をやっても良い結果が生まれる時期もあれば、何をやっても裏目に出てしまう悪い時期もあります。良い結果が生まれやすい時期を上手に読むことで、仕事での成功も得やすくなります。

仕事での運気を読むことは、潮目を読むことに似ています。引き際を見極めないと、足元をすくわれるところも、海での作業に大変似ています。

亀は塩椎神(しおつちのかみ)の化身ですから、引き際を見極める力も持っていると考えられています。このことから、仕事運がアップする縁起物という考え方も伝わっています。

海外でも亀は幸運の生き物

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亀が縁起物とされているのは日本だけではありません。海外でもラッキーアニマルとして大変愛されています。

海外での亀の捉え方について紹介します。

中国では長寿

中国では長寿の縁起物と考えられています。これは中国に伝わる亀にまつわる伝説がもとになっています。

中国では亀は山に住まう仙人なのです。仙人と共に厳しい修業を行ない、長寿になる秘訣を編み出したという伝説があります。

また、亀そのものが山に住む仙人の化身だとも考えられています。長寿の秘訣を編み出した仙人が結果的に亀になったという伝説です。

このことから、中国では長寿の縁起物として贈り物にすることが良くあります。末永く健康で長生きして欲しいという願いが込められているのです。

ハワイでは幸運をもたらす存在

ハワイでは、ウミガメを海で見ると幸運がもたらされると考えられています。

ウミガメはたくさんの卵を産みます。産卵は子宝に恵まれるという考え方と同時に、豊穣も意味しているのです。子宝もある意味豊かさですから、豊かさ全般がもたらされるラッキーアニマルと考えられているのです。

ハワイでは相手の幸運を願って亀がモチーフとなったアクセサリーを贈ることが多いようです。

幸運をもたらす亀グッズ

幸運をもたらす亀グッズは多数あります。それだけ亀グッズは縁起物として重宝されているということです。

その中でも特に喜ばれる亀グッズを紹介します。

根付

根付の亀は、もともとは財布につける目的で作られたものです。財布につけるものですから、金運アップをもたらしてくれる縁起物として重宝されています。

ですが、最近は携帯ストラップとして使う人も多いようです。携帯は人と人とをつなぐアイテムですから、亀の根付を携帯ストラップとして利用すると、人間関係が良好になります。

また、バッグのアクセサリーとしてつけることも可能です。仕事に行くときに使っているバッグに亀の根付をつけておくと、仕事運がアップします。

亀の根付は小さなもので値段も手ごろです。ちょっとしたお祝いとして贈ると大変喜ばれるでしょう。

福銭亀

縁起物の亀グッズとして、福銭亀というものがあります。基本的には金色で、小指の先ほどの小さな金属の亀です。

福銭亀はその名の通り、金運に大変ご利益がある縁起物です。財布の中に入れておくと、お金の回りが良くなると言われています。

お金の回りが良くなると言っても、お金が貯まりやすくなるという意味ではありません。無駄遣いが減り、価値あるお金の使い方ができるということです。結果的にはお金が貯まりやすくなることになりますが、目に見えて貯蓄が増えるということではありません。お金には代えられない価値あるものが増える、と考えた方が良いでしょう。

福銭亀は和物を取り扱っているお店でも購入できますが、神社やお寺で購入する方が良いでしょう。他のお店で購入するよりもご利益があります。

基本的には金色ですが、銀入りの福銭亀もあります。ご利益についてはその効果が必ず書かれていますから、よく確かめて購入し、贈り物とされることをお勧めします。

まとめ

亀が縁起物とされる由来には、実は古い伝説が関係していることがわかりました。それだけ昔から、亀は神秘的な生き物として考えられていたということです。

亀をモチーフにしたグッズはたくさん出回っています。縁起物として贈ると大変喜ばれますから、贈り物に困った時には亀グッズを贈ってみるのも良いかもしれません。

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