日本古来の行事「節分」には豆をまいて鬼を追い払い福を招く風習が昔からありますよね。そして、関西の丸かぶりの風習も全国的になってきました。そこで、「恵方巻」の由来や正しい食べ方を知って、さらに効果アップを狙いませんか?
もくじ
丸かぶりが全国区になった理由
今や全国で行われるようになりました。
いったいどうして節分に巻き寿司を食べるのでしょうか?
起源は諸説ありますが、大正初期には大阪で「海苔巻きを恵方に向かって食べる」という風習がすでにあり、その後も大阪の商人や花街を中心に、商売繁盛を願って食べる物として恵方巻きを広めるような動きがあった、といわれています。
全国区に広まったのは、大手コンビ二チェーンやスーパーが販売を開始してから。今や、豆まきにとってかわる勢いで、節分の新定番としてのポジションを築いています。地方によっては、「丸かぶり寿司」「恵方寿司」など呼び名が異なるそうです。
恵方巻きの中身は決まっている?
特に決まった食材のルールはありません。
7種類にこだわらず増減しているものもあるので、お好みに合わせてで良いようです。
うなぎ、卵、椎茸、かんぴょう、高野豆腐などがメジャーですが、
子ども向けのツナやサーモンなども人気の具です。
七福神はそれぞれ次のようになっています。恵比寿 ・・・・・・ 商売繁盛、除災招福、五穀豊穣、大魚守護の神様
大黒天 ・・・・・・ 五穀豊穣、子孫愛育、出世開運、商売繁盛の神様
弁才天 ・・・・・・ 恋愛成就、学徳成就、諸芸上達、福徳施与の神様
毘沙門天 ・・・・・ 武道成就、降魔厄除、家内安全、夫婦和合の神様
布袋尊 ・・・・・・ 千客万来、家運隆盛、家庭円満、商売繁盛の神様
寿老人 ・・・・・・ 幸福長寿、家庭円満、延命長寿、福徳智慧の神様
福禄寿 ・・・・・・ 財運招福、延命長寿、立身出世、招徳人望の神様
食べきれるように具材の少ない細めのものから、豪華15種類入りなども販売されています。
恵方巻きの食べ方は?
恵方巻きのルールその1。恵方をむいて食べる事!
まずはその年の恵方をむいて食べることです。神様がいらっしゃる、恵方をむいて、食べている間はその方向だけを見ること。よそ見をしてはいけません。
恵方巻きのルールその2。恵方巻きは黙って食べる事!
恵方巻きを食べるときは、黙って食べましょう。
恵方巻きルールその3。恵方巻きは一気に食べる事!
恵方巻きを食べるときは、上品に切り分けたりせず、一本をがぶっと一気にいただきましょう。
恵方巻きと一緒にいかがですか?
けんちん汁も立派な節分の縁起物なのをご存知ですか?
関東地方では節分にけんちん汁を食べる例がみられます。けんちん汁は昔は冬のお祭りなどの行事食としても親しまれていましたが、こうした行事がすたれてしまったため、節分=けんちん汁が残ったものと思われます。
■節分の時にけんちん汁を食べるようになった由来とは?けんちん汁は、大根、人参、ゴボウ、里芋、こんにゃく、お豆腐などを、
一旦炒めてから煮込む汁物です。ごま油で炒めたものを汁にするので、
油分が入り、寒いこの季節にはピッタリの料理です。調べてみると、関東におけるけんちん汁というのは、節分以外にも、
恵比寿講の時など、寒い時期の行事に食べられる習慣が多く、
節分だからけんちん汁、というよりは、冬の行事のお供として、
暖かい汁物を…と、けんちん汁が選ばれている、というのが由来です。■けんちん汁の発祥の由来
けんちん汁の発祥の由来は、2説あります。
1つ目は、中国より伝わったケンチュンと呼ばれる料理です。
肉も魚も使わない料理だったとされ、けんちん汁と同じです。
この”ケンチュン”が、けんちん、に変わっていったとされています。もう1つの由来としては、建長寺(けんちょうじ)というお寺の精進料理です。
けんちん汁は、このお寺の蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が、
崩れたお豆腐や、あまりの野菜を使って美味しい汁物を作ったもの、
建長寺の建長汁から、けんちん汁ができたと言われています。
豚汁との違いがよくわからない・・・という人も多いようですね。
基本的に、けんちん汁は精進料理のように肉や魚を使わず醤油で味付けします。
これに対して、豚汁は豚肉が加わり味噌で味付けします。