なかなか子宝に恵まれなくて悲しい思いをしている人は多くいます。こればかりは授かりものですから、自分ではどうすることもできませんよね。そんな時は、縁起物に頼ってみてはいかがですか?子宝に恵まれる縁起物の贈り物についてもご紹介します。参考にしてくださいね。
もくじ
子宝に恵まれる縁起物【食べ物編】
子宝に恵まれる縁起物は、実は食べ物にもあります。おいしく食べて子宝にも恵まれたら、こんなに嬉しいことはありませんね。
子宝に恵まれる縁起のいい食べ物をご紹介します。ぜひ毎日の食事に取り入れてみてください。
ザクロ
ザクロは子宝に恵まれる縁起のいい食べ物の代表でもあります。どうしてザクロが子宝の縁起物とされているのかというと、それはザクロにまつわる伝説にあります。
その昔、鬼子母神という夜叉がいました。彼女は自分の子供を育てるための栄養をつけようとして人間の子供をたくさん食べていました。
これを見かねたお釈迦様は鬼子母神の子供を隠してしまわれました。自分の子供がいなくなったことを知って激しく嘆き悲しむ鬼子母神。そんな彼女にお釈迦様は「自分の子供がいなくなって悲しいのは人間も同じ。自分の行ないを悔い改めてやめることができたなら、子供に会うことができるだろう」と仰いました。それ以降、鬼子母神は人間の子供を食べることをやめたのだそうです。
この伝説を表す仏画の中で、鬼子母神はザクロを持っています。鬼子母神はたいそう子煩悩で、自分の子供を心から愛していました。ザクロを食べることで、子供を求める気持ちが鬼子母神に伝わり、子宝に恵まれるとされています。
なお、ザクロは人間の味がするので、鬼子母神は人間の子供の代わりにザクロを食べるようになったという話があります。これは日本で独自に作られた俗説だと言われています。
数の子
お節料理には必ずと言っていいほど数の子が入っています。これは、子宝に恵まれる縁起物とされているからです。
数の子はたくさんの卵の塊ですよね。食べることで子供との縁が深くなり、子孫繁栄につながるとされています。
また、数の子は金色をしています。金色は大変縁起がいい色とされ、そのような縁起物の色を食べることで、望んでいる願いが叶うともされています。子宝を願って食べれば、子供ができると考えられているのです。
桃
桃は中国では子宝や不老長寿の縁起物とされています。
日本の昔話に桃太郎があります。川から流れてきた桃を家に持ち帰り、自宅で割ってみると中から元気な男の子の赤ちゃんが現れたというあれです。ですが、これは実は川から流れてきた桃をおばあさんが食べ、子宝に恵まれたというのが本当のお話です。
桃は中国では昔から邪気を祓う果物とされていました。桃を食べることで体内の邪気を祓い、子供を授かることができると考えられていたのです。
スルメ
スルメもまた、子宝に恵まれる縁起物とされています。その理由はスルメの漢字にあります。
スルメは「寿留女」と書きます。これは、嫁いだ女性がその嫁ぎ先に末永く留まり、いつまでも幸せでいられるようにという意味や願いが込められています。その昔、女性の幸せと言えば結婚でした。ですが、嫁ぎ先で子宝に恵まれなければ離縁されるということは良くあったのです。そのようなことがないようにという願いがスルメには込められています。
この風習や意味は現在も受け継がれています。スルメを食べると子宝に恵まれるとされているのは、そんな昔の考えが関係しているのです。
柏餅
五月の端午の節句で食べられる柏餅。実はこれも子宝に恵まれる縁起物です。
柏餅に使わている柏の葉は、新芽が出るまで落ちることなく木の枝にとどまり続けます。新しい子供が生まれて立派に成長するまで、葉が落ちることはないのです。
人間の世界で言い換えれば、家系が途絶えることはないということになり、柏餅は子宝に恵まれる縁起物とされています。
ちらし寿司
桃の節句の時に食べられることが多いちらし寿司。見た目が華やかですが、これも子宝に恵まれる縁起物です。
ちらし寿司にはさまざまな食材が用いられています。豆やエビ、いくらといったそれぞれの具材には、子孫繁栄や夫婦円満という願いが込められているのです。
ちらし寿司については、こちらの記事で更に詳しい伝承などを紹介しています。合わせてご覧ください。
子宝に恵まれる縁起物【植物編】
子宝に恵まれる縁起物は、植物にもあります。自宅で子宝を願って大切に育てれば、本当に恵まれるかもしれません。
子宝に恵まれる縁起のいい植物をご紹介します。
マザーリーフ・子宝草
子宝に恵まれる縁起のいい植物として代表的なのは、マザーリーフや子宝草です。どちらも子孫を残すため、葉っぱの周りにたくさんの子供が生まれます。たくさんの子供が生まれるところから、子宝の縁起物とされているのです。
ちなみにマザーリーフと子宝草は同一視されることがありますが、実はまったく別の植物です。マザーリーフと子宝草については、こちらの記事で詳しく紹介しています。合わせてご覧ください。
バオバブの木
バオバブの木は、サバンナに生えている大きな木です。テレビで見たことがある人もいるかもしれませんね。園芸ショップへ行くと、自宅の観賞用として小さなバオバブの木が売られています。
バオバブという名前は変わっていますが、実はセネガル語で「種子の多い果実」という意味があります。種子はバオバブの木にとっては子孫ですよね。人間でいうところの子供です。
このことからバオバブの木を育てると子宝に恵まれると言われています。
子宝に恵まれる縁起物【動物編】
子宝に恵まれる縁起物と言えば、動物にも多くあります。特に子沢山の動物は基本的に子宝に恵まれる縁起物と考えられています。
その中でも今回は特に可愛いモチーフが多い子宝に恵まれる縁起物の動物をご紹介します。
ウサギ
ウサギは一度にたくさんの子供を産みます。多い時は12匹も産むのだとか。さまざまな動物の中でもかなりの子沢山です。
ウサギを飼ったり、ウサギのモチーフを持ち歩いたりすると、子沢山のうさぎのご利益にあやかって子宝に恵まれると考えられています。
子宝に祈願のお守りにはウサギが描かれていることもあります。これも、子沢山のうさぎにあやかりたいという願いが込められているからです。
ネズミ
子沢山と言えば、ネズミも同じです。ネズミも一度にたくさんの子供を産みます。
また、ネズミは財産運の象徴としても大切にされています。昔は子供も大切な財産と考えられていました。自分家業の跡を継いでくれる大切な存在だったのです。
このような点から、ネズミも子宝に恵まれる縁起物の動物とされています。
子宝の縁起物で喜ばれる贈り物
子宝を望む人に縁起物の贈り物をしたい、と思う人もいるでしょう。どんな贈り物をすると喜ばれるのか、迷ってしまいますよね。
そこで、子宝の縁起物で喜ばれる贈り物をご紹介します。
さるぼぼ
さるぼぼというお人形を知っていますか?顔が描かれていない赤い手のひらサイズのお人形です。
実は、さるぼぼは昔から子宝に恵まれる縁起のいいお人形として大切にされてきました。子供ができなくて悩んでいる人にさるぼぼのお人形を贈ると、子宝に恵まれるのだそうです。
さるぼぼについては、以下のリンク先で詳しくご紹介しています。ぜひこちらも合わせて参考にしてください。
コウノトリのお守り
コウノトリは、海外では幸せを呼ぶ鳥として大切にされています。いつも番いで行動し、夫婦仲がとても良いという特徴があります。そんなコウノトリにあやかることで、子宝にも恵まれると言われています。
コウノトリのお守りは、久々比神社(くくひじんじゃ)で頂くことができます。ぜひ一度訪れてみてください。
住所:〒668-0813 兵庫県豊岡市下宮171
ホームページ:http://www.happywing.jp/kukuhi.html
まとめ
「子供は天からの授かりもの」とよく言います。ですが、本気で子供が欲しいと思っている人は、そんな悠長なことは言っていられないというのが本音でしょう。そんな時は、子宝に恵まれる縁起物に頼ってみてはいかがでしょうか。今回ご紹介した縁起物を参考にしてみてくださいね。