「縁起物で運気を上げたい」「縁起の良いものを贈りたい」
そんなときに、何を選べばいいのか迷いますよね。
そもそも縁起物とは、古くから運気が上がるとされている物や食べ物、人などのことを言います。
そのなかでも今回は、置物・飾り物など「モノ」の縁起物や縁起の良いモチーフを30個紹介します。
効果や意味別に紹介するので、自分や贈る相手に合った縁起物がきっと見つかるはずです。オススメの縁起物を使ってぜひ運気を上げてくださいね。
もくじ
金運アップ・商売繁盛におすすめの縁起物
誰もが上げたい運気といえば、やっぱり金運ではないでしょうか。
お金があれば必ず幸せになれるとは限りませんが、生活する上では必要です。
金運アップや商売繁盛の縁起物はバリエーションが豊富なので、自分や贈る相手に合った物が見つけやすいですよ。
お金やお客さんを呼び込む「招き猫」
商売繁盛・金運アップの縁起物といえば、招き猫がおなじみです。
ネズミなどを退治してくれる猫は、昔から縁起の良い動物とされてきました。
招き猫の置物を店や家の玄関に置けば、お金や福を招いてくれるとされています。
招き猫を選ぶときは、「手」に注目するのがポイントです。右手を上げている招き猫には、お金を呼び込む力が。左手を上げている招き猫には、お客さん(人)を呼び込む力があります。
そして、手の位置が高いほど遠くの福まで呼び寄せるとされています。
招き猫のご利益についてもっと詳しく知りたい人は、下記の記事も併せて読んでみてくださいね。
お金がかえってくる「カエル」
カエルの縁起物は、招き猫と肩を並べるほどに金運アップ効果があるアイテムです。
カエルの縁起が良いとされる理由は、2つあります。
1つ目は語呂。「カエル=帰る」という言葉から、お金や幸運が帰ってくるという意味があります。
2つ目は、その行動です。カエルが飛び跳ねて動く姿は仕事で飛躍する力を与えてくれるとされ、遠くまで届く鳴き声は願いを天まで届けてくれるとされます。
カエルの置物をお店に置けば商売繁盛。小さなカエルの縁起物を財布に入れておけば、お金が帰ってくる財布になります。
縁起物「カエル」の由来やカエルにまつわるパワースポットなど、もっと詳しく知りたい人は、下記の記事もどうぞ。
お金や福をかき集める「熊手」
会社やお店の経営者におなじみ熊手は、商売繁盛の縁起物です。
縁起物の熊手には、「熊手で葉や枝をかき集めるように福や金運をかき集める」という意味があります。
関東では酉の市、関西ではえべっさんが、熊手を手に入れられる場所です。どちらも神社でおこなわれる華やかなお祭りで、毎年会社のみんなで行くという人も多いかもしれませんね。
熊手の縁起飾りはバリエーションが豊富なので、自分好みのものを見つけるのも楽しいものです。お店や会社はもちろん、自宅に熊手を飾っても金運アップのご利益があります。
熊手のご利益や飾り方、その他豆知識についてもっとよく知りたいという人は、下記の記事も読んでみてくださいね。
8つの福を持つ「タヌキ」
信楽焼のタヌキには、木の葉をお金に変える不思議な力を使って、お金を運んできてくれるとされています。
また、「他抜き(たぬき)=他を抜く」という意味から、商売や仕事でライバルに打ち勝つという意味もある商売繁盛の縁起物です。
そんな信楽焼のタヌキは、八相縁起という八つの福を持つ姿をしています。
1.笠 (災難から身を守る)
2.通帳 (世渡りに必要な信用がある)
3.大きな目 (何事にも気を配り正しい判断ができる)
4.大きな腹 (冷静さと大胆さをあわせ持つ)
5.笑顔(笑顔を忘れず愛想よく励む)
6.金袋 (金運に恵まれる)
7.徳利 (飲食に困らず、人徳を持つ)
8.太い尾 (何事も大きくしっかりした終わり方ができる)
金運アップ以外にもさまざまなご利益があるので、店先はもちろん家の玄関先に置いても効果があります。
縁起物「たぬき」について、もっとじっくり知りたい人は、下記の記事もご覧ください。
財を表す繁栄の象徴「ヘビ」
ヘビは、その独特な姿形から嫌われがちな生き物です。しかし、風水では「財」を表す繁栄の象徴とされています。
ヘビ(巳)といえば干支の一つです。十二支はもともと、草木が育つ過程を12の段階に分けて名付けたものでした。そのうち「巳」は草木が極限まで茂る時期(もっとも繁栄した状態)を表すのです。
ヘビは執念深い性格のため、ヘビの縁起物を身につけるとお金が出て行かないとされます。また、能力や経験が身(巳)についてお金が入ってくるとも言われます。
ヘビをモチーフとした置物はもちろん、ヘビ革の財布なども金運アップにおすすめです。
実はヘビには金運アップ以外にもさまざまな験担ぎや縁起の良い言われがあります。併せて下記の記事もチェックしてみてください。
振ると富をもたらす「打ち出の小槌(うちでのこずち)」
打ち出の小槌は、七福神うちの一柱である大黒天の持ち物です。振ると願いごとを叶えてくれたり、欲しいものを出してくれたりするイメージを持つ人も多いかもしれませんね。
しかし、もともとは豊作(富)を願う縁起物だったので、金運アップに効果があります。
その由来は、槌(つち)と土をかけて、土からたくさん作物が取れるのを願って作られるようになったことに始まります。
縁起物としての打ち出の小槌は、さまざまな場所で手に入ります。神社で授かれる立派な飾り物から、お守りやキーホルダーなどのコンパクトなものまでさまざまです。
打ち出の小槌について、より詳しい記事はこちらです。
お店や家に福を招く「福助人形」
福助人形は、江戸時代から愛されている商売繁盛の縁起物です。
昔から呉服店や洋服店などで飾られていることが多く、その大きな福耳と愛嬌のある笑顔を見たことのある人も多いでしょう。
裃(かみしも)と言われる正装で末広(扇)を腰にさした福助人形は、お客さんを呼び込むと言われています。
モデルとなった人物は、いつもお客様を大事にし、いつも周りを笑顔にするような愛される人物だったようです。
そのため、お店では商売繁盛、家庭では家運隆盛の縁起物としての意味があります。店先や玄関などお客さんの目に入る場所に置くのが、ご利益を授かるポイントです。
下記の記事では、福助について様々な言われを紹介していますので、併せて読んでみてくださいね。
世界中で縁起が良い「ブタ」
貯金箱でおなじみのブタは、金運アップの縁起物として有名です。ブタはたくさんの子どもを産むことから、健康運や家庭運アップにも効果があると言われています。
ブタは世界中で縁起が良いとされている動物です。
たとえばドイツ語では、ラッキーなことがあったときに「Schwein haben(ブタを手に入れた)」と言うそう。
また、韓国語では、「お金」と「ブタ」の発音がほぼ同じことから、夢にブタが出るとお金持ちになれるという伝え話しもあります。
ブタの貯金箱やグッズは、家庭に飾る縁起物としておすすめです。
その他、下記の記事では世界各国でのブタにまつわる縁起の良い言われについてご紹介しています。併せてどうぞ。
財を集める神の使い「鹿」
鹿の縁起物を家に置くと、財を集めてくれると言われています。お金持ちの家に鹿のはく製や飾り物が置いてあるのは、縁起をかつぐ意味があるのですね。
鹿が財運アップに良いとされる理由は、発音にあります。江戸時代の武士の給料は「禄(ロク)」と呼ばれていました。鹿を音読みした場合も「ロク」と発音することから、お金をもたらす縁起の良い動物とされています。
そもそも鹿は、昔から神の使いとされている生き物です。その縁起物にはさまざまなご利益があります。金運以外にも、勝負運アップや水難除けのお守りとしても有名です。
鹿のご利益についてもっとよく知りたい人は、下記の記事もどうぞ。
健康運アップ・長寿祈願におすすめの縁起物
お金と同じか、それ以上に大切なものといえば健康ではないでしょうか。
仕事も遊びも、何をするにも健康であることが前提ですよね。
縁起物の力を借りて健康になれば、さまざまなことを楽しめ、長生き(長寿)もできて一石二鳥です。
6つそろえば無病息災「瓢箪(ひょうたん)」
瓢箪(ひょうたん)は、世界中で縁起が良いとされてきた植物です。
日本では、日本書紀に登場した話をきっかけに「無病息災」のご利益があるとされてきました。また、薬入れに用いられていたことから、医療や健康の象徴ともされています。
その縁起の良さから、次のような格言もあります。
三つそろえば「三拍(瓢)子」そろって縁起が良い、六つそろえば「無病(六瓢)息災」。
ひょうたんには、健康運の他にも、財運アップや邪気払いの効果もあるとされています。ひょうたんの形をした置物やお守りなども数多く、好みのアイテムを探してみるのも楽しいですよ。
ひょうたんが縁起の良い理由やひょうたんをモチーフにした縁起物グッズについては、下記記事で詳しくご紹介しています。
“鶴は千年 亀は万年”でおなじみの「鶴・亀」
「鶴は千年 亀は万年」ということわざがあるように、日本や中国では鶴・亀は長寿を象徴する動物とされています。
亀は100年以上を生き、甲羅の六角形の紋様が吉兆を表すことから、長生きを象徴するおめでたい動物とされてきました。そのご利益から、亀のお守りや根付けなどを授けている神社は今でもあります。
鶴は古代中国で長寿と繁栄の象徴とされていたのが伝わり、日本でもおめでたい鳥として愛されてきました。病気の回復や長寿を願って折り鶴や千羽鶴を贈る風習が昔から残っているほどに縁起の良い鳥です。
鶴と亀にまつわる縁起のお話は、下記の記事でも詳しく紹介していますので、併せてご覧くださいね。
食を通じて健康・長寿を願う「お箸」
意外なことにお箸は、健康や長寿を願う縁起物とされています。
お箸が縁起物とされる理由は、食からくるイメージにあります。
お箸を使うということは、食べ物がある状態です。つまり、「食べ物に困らない」という意味があります。
また、よく食べることで「健康でいてください」「長生きしてください」というメッセージを伝える意味もあるのです。
毎食使うお箸は、ご高齢の方への贈り物にぴったりの縁起物です。
縁起物「お箸」については、下記記事でより詳しくご紹介しています。
仕事運・勉強運アップにおすすめの縁起物
仕事や受験勉強など、幸せになるため頑張っていることがあるなら、縁起物でゲン担ぎしてみるのもおすすめです。
もちろん自分で努力することも大切ですが、プラスして運を味方につければより力を発揮できますよ。
試験に転ばない必勝祈願の「だるま」
選挙の必勝祈願として使われることの多い「だるま」は、合格祈願の縁起物としてもご利益があります。
だるまには、モデルとなった実在したインドのお坊さんがいるようです。手や足がだめになってしまったと言われるほど長い座禅修行をした彼の姿から、粘り強さを象徴しています。目標に向かって頑張る力を与えてくれるはずです。
また、転がってもすぐに起き上がる姿は、試験に転ばない姿をイメージさせる縁起の良さがあります。
ちなみに、だるまは色によってそのご利益が変わるとされています。白は受験合格や目標達成に、オーソドックスな赤は家内安全や開運に良いとされています。
縁起物「だるま」にまつわるお話は、下記記事でも詳しく解説していますよ。
願いを射抜く「当たり矢」
当たり矢は、的の真ん中に矢が刺さった形をした縁起物です。正月のおみくじやお店のポスターデザインなどでよく見かけられます。
「狙った通りに的を得る」という意味から、当たり矢は諸願成就や商売繁盛のお守りとして大切にされてきました。
その起源は空に放った的を射って魔物を追い払う儀式とされていて、邪気を払うご利益もある縁起物です。
当たり矢の縁起物には、財布に入れておけるような小物や紙製の飾り物などがあります。おみくじに当たり矢の縁起物が付いている神社もあり、ひそかに人気です。
流鏑馬(やぶさめ)ってご存知でしょうか?縁起物としての「当たり矢」に深く関係する流鏑馬のお話は、下記の記事でご紹介しています。
知恵の神様「フクロウ」
フクロウは、昔から知恵の神様として崇められてきた鳥です。
ローマ神話やギリシャ神話で知恵を司る女神に仕えているフクロウには、学業成就のご利益があると考えられてきました。
古代エジプトでも、トト神と言われるフクロウの姿をした神様のご加護を得ると、大変な知恵者になれるという伝説が残っています。
日本でもフクロウは、「フクロウ=不苦労」という語呂合わせから、幸運を呼ぶ鳥として有名です。
フクロウをモチーフにした文房具や時計などは、進学受験や資格試験のお守りにおすすめです。
フクロウが縁起の良いものとされる由来やご利益については、下記の記事でより詳しくご紹介していますので、こちらも読んでみてくださいね。
恋愛運アップ・夫婦円満におすすめの縁起物
恋愛や結婚は相手あってのものなので、自分でコントロールできない部分があります。
しかし縁起物の力を借りれば、気軽に運の流れを良くすることができます。素敵な巡り合わせやパートナーとの幸せな生活を引き寄られるかもしれませんよ。
良縁を引き寄せる「四葉のクローバー」
誰もが知るラッキーアイテム「四葉のクローバー」は、実は恋愛運アップにも効果があります。
四葉のクローバーの花言葉は「私のものになって」です。四葉のクローバーを好きな人にプレゼントすると、相手の気持ちが自分に向いて両想いになれると言われています。
また、良縁に恵まれるという幸運をもたらすとされているので、良い人との巡り合わせにも効果があります。
縁起物は本物のクローバーでなくてもかまいません。四葉のクローバー型のアクセサリーを身につけるだけでも効果が期待できますよ。
ラッキーアイテム「クローバー」については、下記の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧くださいね。
幸運の使者「イルカ」
西洋ではイルカは幸運の使者とされ、海で働く人たちのお守りとされてきた動物です。
そんな神聖なイルカは、実は恋愛運アップの縁起物としても知られています。
香港では、カップル・夫婦同士でピンクイルカに遭遇すると一生添い遂げられるという言い伝えがあります。
また、夢占いではイルカと一緒に泳ぐ夢を見ると、恋愛運が上向くきざしとも言われています。
イルカの縁起物は、絵やアクセサリーなどバリエーション豊富です。待ち受け画面にイルカの写真や絵を設定しても効果があると言われています。
恋に関する縁起物「イルカ」について気になるあなたは、下記の記事もどうぞ。
夫婦の深い絆をたたえる「シルバー」
最近では、銀婚式のお祝いとして銀(シルバー)製品を贈る人が増えました。
これには、「これからの二人が円満でありますように」との願いが込められています。
いぶし銀という言葉のとおり、銀は年月を重ねるほど味わい深くなる金属です。つまり銀を贈ることには、夫婦二人がいぶし銀のように深みを増したことをお祝いする意味があるわけですね。
ご両親への銀婚式祝いには銀食器がおすすめです。パートナーに贈る場合は、銀の指輪などのアクセサリーがおすすめですよ。
縁起物「シルバー」の魅力については、下記記事が詳しいですよ。ぜひ読んでみてくださいね。
子宝運アップ・子どもの成長を願う縁起物
恋愛や結婚を経て、次に望むものといえば子宝ですね。そして子宝に恵まれれば安産を願い、子どもが健康に育つことを願うのが親心というものです。
「子は宝」と昔からと言われてきたこともあり、子どもに関する縁起物はたくさんあります。
実はめでたい子宝祈願の人形「こけし」
こけしは、子宝祈願や子どもの成長祈願の縁起物として有名です。
その起源は、江戸時代後期に東北の温泉地でお客さんや子ども相手に作られた人形が始まりと言われています。
こけしの名前の由来は「子消し」という説がありますが、これは間違いです。「こけし」はおめでたい縁起物で、その呼び名は「子授けし(こうけし)」の言葉が由来とも言われています。
実際に東北地方の一部では、おめでたい時にこけしを贈る風習が今でも残っています。
最近のこけしは、可愛らしい見た目やオシャレな物もあるので、インテリアとしてもおすすめですよ。
こけしについて、もうすこし詳しく知りたいあなたは、下記の記事も併せて読んでみてくださいね。
ロシアの安産・子宝お守り「マトリョーシカ」
ロシアを代表する民芸品のマトリョーシカは、家庭円満・子孫繁栄の願いをこめた縁起物です。
マトリョーシカのふっくらとした形は健康的な女性を。開けるとさらに小さな人形が出てくる仕組みは、子どもを産むことを表しています。
そのため最近では、子宝や安産を祈願するお守りとして贈る人も多いのだとか。
そんなマトリョーシカは、なんと日本の入れ子人形が元になったと言われています。
どこか親近感を覚える雰囲気とロシアのテイストが合わさったマトリョーシカは、結婚祝いや夫婦円満のお守りとしておすすめです。
子宝に効く可愛い民芸品「さるぼぼ」
さるぼぼとは岐阜県の飛騨地方に伝わる民芸品で、のっぺらぼうのような顔と赤ちゃんのような体型が特徴の人形です。
どこか可愛らしい見た目が話題となり、最近では飛騨地方のお土産として定番になりました。
「さるぼぼ」という変わった名前は「猿の赤ちゃん」という意味です。
猿を音読みすると「エン」で、子どもと縁があるように。猿を訓読みすると「さる」で、目に見えない災いが去って子宝に恵まれるようにという願いが込められています。
そのため、さるぼぼをお守りとして持っていると子宝に恵まれると言われています。
とくにオレンジ色のさるぼぼは、子宝・安産のお守りとして効果があるそうですよ。
さるぼぼについては、下記の3つの記事でより詳しくご紹介していますので、併せてチェックしてみてくださいね。
子孫繁栄をもたらす「うさぎ」
うさぎは、日本だけではなく中国や欧米でも縁起が良いとされている動物です。
日本では、月にうさぎがいるとの伝説から「月=ツキ=運」という連想で縁起物とされています。また、もっとも早く冬眠から目覚める動物であることから、春の訪れを告げるおめでたい動物でもあるのです。
うさぎは繁殖力が強くて子だくさんであることから、子孫繁栄をもたらすとされています。なかなか授からない人に、うさぎをモチーフとした縁起物やお守りをプレゼントすると授かりやすくなると言われているそう。
うさぎの縁起物は夫婦円満や安産のお守りとしての意味もあるので、新婚夫婦へのプレゼントにぴったりです。
縁起物「うさぎ」のご利益や、世界各地でのうさぎについての縁起の良い言われなどについては、下記の記事でもたくさんご紹介しています。
男の子の成長を願う「兜・五月人形・鯉のぼり」
男の子の成長や健康を願う日といえば、5月5日の端午の節句です。端午の節句はその昔、江戸幕府により五節供の一つとされ、やがて民間にも広まった歴史があります。
この日に飾るものは立派な縁起物で、それぞれ次のような大切な意味があります。
・兜(かぶと):病気や災難から子どもの身を守る
・五月人形:勇ましい人形で厄を追い払う
・鯉のぼり:鯉が滝を登るように出世することを願う(中国の故事が由来)
これらの縁起物を飾っていなかったという人も、これを機会にそろえてみるのもいいかもしれませんね。きっと強くてたくましい立派な男の子に育ってくれるはずです。
兜・五月人形・鯉のぼりについてや、子どもの日に関する言われなどについては、下記の記事も併せてご覧くださいね。
女の子の成長を願う「ひな人形」
女の子の健康や成長を願う日といえば、3月3日の桃の節句(ひな祭り)です。
その桃の節句に飾るひな人形もまた立派な縁起物で、女の子の健やかな成長と幸せを願う気持ちが込められています。
昔から人形は、厄災を引き受けて身代わりになってくれるとされています。そこからひな人形には、「災いや病気がふりかからないように」との意味があるのです。
また、ひな人形の美しい姿には、「美しく成長して良い結婚に恵まれ、幸せな人生を歩めるように」との意味もあります。
ちなみに、部屋のスペースや費用の関係でひな人形を飾れない場合は、つるし雛といわれる吊るすタイプのひな人形もおすすめですよ。
ひな人形を飾る時のルールや飾り方については、下記の記事が詳しいのでぜひご覧ください。つるし雛についても書いていますよ。
家庭運アップ・家内安全におすすめの縁起物
意外に見すごされがちですが、どんな運気を上げるうえでも家庭の運気に気をつけることは大切です。
なぜなら日常でもっとも過ごす時間が多い場所は、家だからです。家の中に流れる運気は、知らないうちに私たちに大きな影響をあたえています。
つまり縁起物で家庭の運気を良くすれば、さまざまな運が開けてくることになりますね。
新年の神様をお迎えする「門松・しめ縄」
正月に飾る門松・しめ縄は、歳神様(年神様)という新年の神様をお迎えするための縁起物です。
とくに門松は、正月飾りのなかでもっとも大切な主役です。歳神様は各家庭にやってきて、幸福を授けてくださる存在です。その神様が宿る場所である「依り代(よりしろ)」の役割があります。
しめ縄には、家の中を神様にふさわしい神聖な空間にしてくれると同時に、古い年の厄を払い、無病息災を願う意味もあります。
最近では門松やしめ縄を飾る家も減りましたが、家庭内の運気アップするためには新年のスタートは重要です。来年のお正月は縁起物で神様をお迎えして、1年の無事と幸運を願ってみるのもいいかもしれませんね。
お正月のしめ縄のマナーや飾り方、その他新年の縁起物について、下記の記事でもより詳しく紹介しています。
魔を破り邪気をはらう「破魔矢」
破魔矢とは、矢の形をした縁起物です。お正月などに神社で授かったことのある人もいるかもしれません。
破魔矢は、その昔、朝廷で行われていた弓の技を試す行事で的を「ハマ」と呼んでいたことが由来とされています。
破魔矢には「魔を破るための矢」という意味があり、1年間、邪気や悪いことを打ち払ってくれる効果があります。つまり、家の中に飾っておけば、無病息災や家内安全のご利益が期待できるのです。
ただし、ご利益を授かるには、その年の凶の方角に向けて飾る必要があります。邪気が入ってくる方向へと向けることで「厄を射て追い払う」意味があります。
破魔矢の意味・由来や開運法については、下記3つの記事でも詳しく紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。
怖い顔で邪気をよせつけない「獅子」
昔から、獅子は魔除けや家内安全の縁起物とされています。
獅子はライオンを元に想像から生み出された空想の生き物で、凶相と言われる怖い顔をしているのが特徴です。
実はこの怖い顔には、悪いものを退けて家族を守ってくれる効果があるのです。風水の本場、中国でも獅子の置物には邪気を払う力があるとされています。
そして、家の中に悪いものが入らなければ、代わりに幸運が入り込んでくるとされています。
獅子の置物は悪い気が入ってくる玄関や、人と一緒に悪い気が集まりやすいリビングなどに置くのがおすすめです。
獅子が縁起の良いものとされる理由やご利益についてもっと詳しく知りたい人は、下記の記事を読んでみてください。
家を守り幸せを呼び込む「シーサー」
シーサーは、沖縄で屋根や玄関などに据え付けられている守り神です。
獅子と似ていますが、獅子と同じライオンが元になった説と狛犬が元になった説があります。
いずれにしても、昔から沖縄で「魔除けの力」や「幸せを呼び込む力」のある守り神として大切にされてきたことに変わりありません。
シーサーは2体セットで力を発揮すると言われています。口を開けた方が幸せを呼び、もう片方が幸せを逃がさないように口を閉じています。
獅子と比べるとシーサーは可愛らしい表情の物が多いので、家に飾っても子どもが怖がる心配がありません。沖縄土産としてはもちろん、自宅用の縁起物としてもおすすめです。
お家の守り神シーサーについてや、シーサーの縁起の良い置き方などについては、下記の記事が詳しいので、併せて読んでみてくださいね。
さまざまなご利益のある「七福神」
七福神は、古くから信仰されている7柱の神様です。室町時代のころから、幸運や金運、福を授けてくださるとしてまとめて信仰されるようになりました。
7柱の神様には、それぞれ次のようなご利益があります。
・恵比寿…商売繁盛、大漁豊作など
・大黒天…五穀豊穣、子孫繁栄など
・弁才天…恋愛成就、学業成就、諸芸上達など
・毘沙門天…厄除け、家内安全、勝負運など
・布袋尊… 夫婦円満、家運隆盛など
・寿老人…家庭円満、延命長寿など
・福禄寿…財運招福、延命長寿、立身出世など
それに、七福神が乗る「宝船」もまた縁起物とされています。
このように七福神にはさまざまなご利益があります。家族みんなの運気を上げるにはふさわしい縁起物と言えそうですね。
七福神それぞれのご利益や言われなどについてはなかなかおもしろい話も多いので、ぜひ下記の記事もチェックしてみてくださいね。
風水では最強の生き物「龍」
風水において龍は、全ての開運を招くとされている生き物です。十二支の中にただ一匹、空想上の生き物である龍がまじっているのは、そのパワーが昔から信じられてきた証かもしれません。
昔から龍をモチーフとした縁起物はたくさんありますが、家に飾る場合は置物がおすすめです。
ただし龍の縁起物はパワーが強いため、飾り方に注意する必要があります。犬やウサギ、蛇の縁起物と一緒に飾らこと。たくさん飾りすぎないことが大切です。
扱い方に気をつければ、こんなにも力強い運を授けてくれる縁起物はありません。龍は鯉が出世した姿とも言われているので、子どもの出世を願う場合や、具体的な願いごとを叶えたいときにも効果がありますよ。
縁起物としての龍の言われについてもっと知りたいあなたは、下記の記事も併せてご覧くださいね。
まとめ
縁起物はもっとも簡単な開運方法です。手間をかけなくても、縁起物を飾ったり、身につけたりするだけで、自分や贈る相手の運気を良い方向に調整できます。
今回紹介した中で興味のある縁起物が見つかったら、ぜひ手に入れてみてくださいね。
いくつか候補ができて迷ったら、直感で一番良いと思える縁起物を選ぶのがより運気を上げるポイントです。